’61年からスタートした、NHK連続テレビ小説(通称・朝ドラ)。そのヒロイン役はスター女優への登竜門ともいわれ、毎回、大きな注目が集まる。出演をきっかけにブレークする人が多いいっぽう、いつの間にか、姿を見せなくなった人も……。今回、出演後に幸せになった朝ドラヒロインについて、テレビウオッチャーのペリー荻野さんと田幸和歌子さんに語ってもらいました!
【大竹しのぶ】
「その後の活躍ぶりがすごいな、と思う女優の筆頭は、『水色の時』(’75年)で女子高生役だった彼女。結婚、離婚も経験しましたが、40年後の今も活躍しています」(ペリー)
【田中裕子】
「『マー姉ちゃん』(’79年)にヒロイン・熊谷真美の妹役で出演し、一気にブレーク。その後『おしん』(’83年)や『わかば』(’04年)、最近では『まれ』(’15年)にも出演。“朝ドラといえばこの人”というくらいの貢献度でしょう」(田幸)
「お嬢さん、お母さん、そしてお婆さん役まで“朝ドラ三段活用”を演じた人は、彼女しかいない」(ペリー)
【樋口可南子】
「『ロマンス』(’84年)の彼女は、いまもきれいですね。ヘアヌード写真集を出して話題になったり、夫がコピーライターの糸井重里だったりというのも、文化度の高いイメージ。朝ドラ出演後の、大河ドラマ『独眼竜政宗』(’87年)での淀君役はよかったです」(ペリー)
【宮崎あおい】
「もともとCMなどで人気でしたが、幅広い世代から注目されたのは、やはり『純情きらり』(’06年)から。その後、大河ドラマ『篤姫』(’08年)で国民的女優の地位を確立しました。放送中の朝ドラ『あさが来た』でも、視聴者の心をつかんでいます」(田幸)
【杏】
「すでにモデル、女優として活躍していましたが、『渡辺謙の娘』というイメージが強かった。それが『ごちそうさん』(’13年)出演後は、女優として大ブレーク。おまけに共演した東出昌大と結婚して、ダブルの幸せを得ました。歴代ヒロインの中でも別格の成功例です」(田幸)
【松嶋菜々子】
「朝ドラ後も人気が安定していて、貫禄すら感じるのは『ひまわり』(’96年)の彼女ですね。弁護士役で肩パットの付いた服を着ていたのを覚えてます(笑)。歴代ヒロイン中、現在の出演ギャラランキングはトップクラスじゃないですか?『家政婦のミタ』(’11年・日本テレビ系)は社会現象にもなりました。朝ドラ女優だったということがすでに忘れられているのは、人気のひとつのバロメーターといえそうです」(ペリー)