絶好調のドラマ『下町ロケット』は20日が最終回。後半の「ガウディ計画編」で、主人公・佃航平の最強の敵、サヤマ製作所社長・椎名直之を演じるのは、小泉孝太郎(37歳)である。
3・11をきっかけに原発ゼロを唱え、「文藝春秋」2016年1月号のインタビューでは「安倍総理は全部強引」と吠えた小泉純一郎元首相(73歳)の長男が、TBSで脚光を浴びている。
「『下町ロケット』の孝太郎さんはすごく腹黒な感じがおもしろい。お坊ちゃんならではの闇の部分、いやらしさをよくわかっていると思います。『すべてを手に入れてやる』とか『あんなちっちゃいとこ(佃製作所)に何ができる』とか、本当に悪い台詞を、ニコニコしながら言う。好青年だからこそできる役。本人も楽しんで演じていると思います」(コラムニストのペリー荻野氏)
前出のインタビューで父は「今、結構テレビに出ているよな。(中略)俳優が合っているんじゃねえか。孝太郎は」と話している。
「小泉元総理は、孝太郎さんの出ているドラマを全部、できる限りリアルタイムで観ている。感想は息子に電話で伝えてくるが、9割方は辛口の、厳しい意見。『ひどいドラマだ』とはっきり言うこともある。『下町ロケット』のことは幸い、『ストーリーがおもしろいし、陰のある役がいいじゃない』と息子を評価している」(永田町関係者)
孝太郎は、1月からはテレビ東京系のドラマの主演が決まっている。
「『下町ロケット』での活躍で、ギャラの相場は1本200万円になった」(芸能関係者)
ところで『下町ロケット』の最終回は、清原和博も出演する豪華キャストになる。
「2013年の『半沢直樹』以降、日曜21時の『日曜劇場』の高視聴率がTBSを牽引している。当然、現場では続編の話も出ているが、阿部寛の予定は2016年9月まで詰まっている。『半沢直樹』の堺雅人も、そのころNHK大河の収録が終わる。どちらの次回作をオファーするか、編成部は頭を悩ませている」(テレビ局関係者)
「ドラマのTBS」復活への嬉しい悩み。次回作で、七光りを卒業した息子の姿がまた見たい。
(FLASH 2015年12月29日号)