2月2日、清原和博容疑者(48)が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、プロ野球界のみならず日本中を震撼させた。清原は妻でモデルの清原亜希さん(46)と’00年12月に結婚、そして’14年9月に離婚した。
バット1本で生涯年俸50億円を稼ぎ出した清原だが、引退後の生活は彼が望んでいたような輝かしいものではなかったという。野球解説者・評論家・タレントなどの活動を始めるも金遣いの荒さはなおらず、貯金は減っていくいっぽう。イベントドタキャンなどのトラブルも多かった。さらに’09年9月には、清原と愛人だった銀座ママの“不倫旅行”も報じられた。亜希さんの目は、そんな夫に対し、次第に冷めたものになっていったようだ。
いっぽう清原が引退するのとほぼ同時に、亜希さんはモデルの仕事へ本格的に復帰。’09年に長男、’12年に次男を名門私立小学校に入学させ“カリスママザー”とも報じられた。そんな妻に複雑な心境もあったのだろう。また現役時代から続けていたといわれている覚醒剤も心を蝕んでいったようだ。亜希さんがよく相談をしていた知人女性は、こう語る。
「離婚前、亜希さんは清原さんのDVに苦しめられていました。『キレると手が付けられなくなる。彼は糖尿病のせいで、ときどき意識がもうろうとしてしまうのよ。でも心療内科にも通って彼も頑張っているんだし、私が我慢すればいいだけ……』と言っていました」
意識がもうろうとしていたのは、覚醒剤が切れていたせいだったのかもしれない。だが清原は亜希さんには『糖尿病のせい』と言い訳をしていたのだろう。怒鳴られたり、殴られたりしながらも、亜希さんが我慢していたのは、子供たちのためだった。
「亜希さんが子供のころに、両親は離婚し、彼女はお母さんに育てられました。そのため彼女にとって“パパもいる温かい家庭”は自分自身の憧れであり、2人の息子たちのためにも絶対に守らなければいけないものだったのでしょう……」(出版関係者)
だが’14年3月、亜希さんは“夫のウソ”に気付かされることになった。『週刊文春』が《清原和博 緊急入院 薬物でボロボロ》という特集記事を報じたのだ。ショックを受けた後、亜希さんがまず考えたのは「2人の子供たちを守らなければ!」ということ。彼女は清原が留守のうちに、2人の子供を連れて、長年暮らした高級マンションを脱出した。
「清原さんから『子供たちのこともあるから家庭を壊さないで!』と嘆願されたそうですが、亜希さんは一刻も早く離婚するため慰謝料を諦めました」(前出・知人女性)
離婚後も亜希さんの闘いは続いた。離婚当時長男は12歳、そして次男は9歳。彼らが通うエスカレーター式私立校の学費は合わせて年間200万円ほどかかるが、次男が大学を卒業するまで13年もある。だが「毎月それらがきちんと支払われる可能性は低い」と考えた彼女が弁護士と相談して行ったのは“養育費債権”だった。清原の自宅マンションに長男名義で約3400万円、次男名義で約4900万円の抵当権を設定したのだ。まさに“銭闘”だ。
「マンションは’15年2月に約2億3千万円で売却されました。そのうち、計8300万円ほどが養育費分として確保され、清原さんの経済状況に関わらず、将来にわたって子供たちが生活費や学費を受け取ることができるようになったのです」(前出・知人女性)
亜希さんは40代でベスト3に入るくらいの人気モデルだが、元夫の逮捕により仕事が激減する可能性が浮上。ライフスタイルも変更せざるをえない状態にいるという。昨年秋、亜希さんは雑誌の鼎談で《来年(’16年)は今まで目をそむけてきたことに向き合わなきゃいけない年になりそうです》という占い結果が出ており、そのとき彼女はこう答えている。
「人生、大変なことがあるからこそ、小さなことにも幸せを感じられると思っているので、どんとこい!です」(『FRaU』’15年11月号)
子供たちを幸せにするために……亜希さんは茨の道を歩み始めた。