「ほんま、ええ役をいただいたなあって。うめを演じながら、こういう生き方の女性に憧れました。厳しくもあり、柔らかくもあり、いつも自分よりも人のことを考えた言動が素敵。自分が演じてなくても、いちばん好きなキャラクターでした」
そう話すのは、NHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロイン・あさ(波瑠)のお付き役・うめを演じた友近(42)。クランクアップの瞬間は、うめがいい人だけに、「ご期待に応えられたかな」という思いが頭をよぎったそう。
「この10カ月間は、ふだんから私のなかにうめがいました。バラエティ番組に出演していて、『うめの印象が悪うなるから、このセリフは言わんほうがええな』って思ったり(笑)。それくらい、うめが体中に染みわたっていました」
番組プロデューサーいわく、『友近さんが秘めていたものが、うめの芝居に出てる』と。
「そう言われると確かに、演じようとしなくても自然に表現できた部分が多かったかも。ほんまいい脚本で、読むたびに泣いたように思います。放送開始から半年、すっかり立派になったおあさ様ですが、昔はやんちゃだったなぁ、とか、過去のシーンを思い出しながら最後まで見届けていただけたらうれしいです」