(写真・AFLO)
覚せい剤取締法違反から44日ぶりに保釈され、千葉県松戸市内の病院で入院していた清原和博被告(48)。その後ひそかに退院し、都内近郊の医療施設で療養していると報じられている。そんな彼をもっとも心配しているのは、身元引受人の役目を引き受けたと報じられた父・洋文さん(78)だろう。
「かつて“球界の番長”としてもてはやされた清原さんですが、身元引受人探しは思いのほか難航しました。妻とは離婚し、弟とも絶縁状態。母親も病気を患っているため、結局、父親しか引き受け手がなかったということでしょう」(社会部記者)
今回、本誌記者は大阪府岸和田市内にある実家を訪れた。洋文さんはここで電器店を営んでいたが、シャッターは閉まったままだった。
この電器店は、洋文さんが強い信念で続けてきたものだった。プロ入りした清原が「もう働かなくていい」と隠居を勧めた際も、「俺はお前とは違う」と断ったほど。そんなこだわりの店が、逮捕によって閉店状態を余儀なくされていたのだ。近所の住人は、洋文さんの様子をこう語る。
「先日バッタリお会いしたのですが、ひと目でわかるほどすごくやせてしまっていました。もともと体調がよくなかったと聞いていましたが、これ以上何かあったら体がもたないのではと思うほど。お父さんは『この度はお騒がせしてしまって……』と、とても申し訳なさそうに頭を下げていきました」
以前は子供たちの通学を見守る「学童養護員」をボランティアで務めていたという洋文さん。周囲への気遣いにあふれ気丈だったその姿は、すっかり変わってしまっていたという。前出の近所の住民はこう続ける。
「お父さんはただでさえ前から体調を崩しがちだったのに、『あれ以来、心身ともに疲れきっているんです』というようなことをおっしゃっていました。私には、かけてあげる言葉が何も見つかりませんでした……」
この日、自宅のある電器店の2階は夜遅くなっても明かりが消えたままだった。翻弄される家族に対し、清原被告はどんな言葉をかけるのだろうか――。