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「東京にも食べられる野草は約200種もあるんです。そのうち僕は70種くらい食べました。野草は近所を散策すればいくらでも生えていて、しかもタダなんだから、夢中になっちゃうよ。歩くから運動にもなるし、楽しいし、おいしい。最高です」

 

そう語るのは、野草の本を出版したことから“雑草俳優”として注目され、テレビなどで野草料理を披露することもある俳優の岡本信人さん(68)。

 

「へんな人だと思われるから、共演者にふるまったりはしませんでしたが、一度だけ脚本の橋田壽賀子先生に、野草の天ぷらとヨモギ団子をふるまったことがあります。『おいしい、おいしい』と喜んで食べてくださいましたよ」(岡本さん)

 

岡本さんは独自の野草マップを作成し、どこに何が生えるかを把握。一年中、旬の野草をハンティングして食べている。そんな岡本さんが、春においしい雑草レシピを教えてくれた。

 

【野草5種のホイル焼き】

材料/ノビル、菜の花、ハマダイコン、ナズナ、セリ……各適量。バター……10g。塩、こしょう……各適量。

作り方/野草をアルミホイルに置き、塩・こしょう、バターをのせてホイルで包み、魚焼きグリルやトースターで約7〜8分蒸し焼きにする。

 

【野草5種の天ぷら】

材料/ノビル、カラスノエンドウ、タンポポ、ハマダイコン、ヨモギ……各適量。天ぷら粉……60g。冷水……100cc。揚げ油……適量。

作り方/野草に水で溶いた天ぷら粉を薄く付ける。170度の油に入れ、縁がチリチリしてきたら引き上げる。塩でいただく。

 

【野草のおひたし】

材料/菜の花、ナズナ、ハマダイコン、セリ……各適量。塩……ひとつまみ。

作り方/熱湯に塩をひとつまみ入れ、1〜2分ゆでたら冷水にとり、水気を切る。かつお節としょうゆでいただく。

 

「野草摘み初心者へのアドバイスとしては、知らないものは摘まないことです。何千種もある野草の中で、毒草はわずか40種程度。それを覚えて、知らない草を食べないようにすればいいんです。この僕だって、知らない草は食べません。そこまで命知らずじゃない(笑)。食べ方で迷ったら、とりあえず天ぷらにすればいい。多少クセのある野草でも、何でもおいしくなるんです。僕は『コツのいらない天ぷら粉』でサッと作ってしまいます」(岡本さん)

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