「撮影現場はとにかく楽しくて、NHKで寝泊まりしたいくらいです。先日は朝一番と、夜の最後の撮影が、(片岡)鶴太郎さんとの2人のシーンでした。鶴太郎さんに『今日は一日、一緒だな』と言われたのが、もう無性にうれしくて(笑)」
気合いたっぷりに語るのは、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に出演中の若手俳優の大野拓朗(27)。『ごちそうさん』の東出昌大、『あさが来た』のディーン・フジオカに続く、大ブレーク必至の朝ドラ俳優だ。
もともとはスポーツ選手のトレーナーを目指す立教大学の学生だったが、21歳のときにミス・ミスターコンテストでグランプリを受賞。ホリプロのオーディションを受けて俳優の道を歩み始めた。
「最初は思い出作りのつもりで参加しましたが、合宿生活やレッスンを受けるうち、すっかり役者の魅力に取りつかれてしまいました」
以降、映画やドラマで着実にキャリアを積み、昨年は大河ドラマ『花燃ゆ』、今春は映画『セーラー服と機関銃−卒業−』に大抜擢。そして今回の朝ドラ出演へとつながった。
大野の役は、ヒロインの母の実家である青柳商店に、跡取りとして迎え入れられた養子の清。義母に認めてもらいたいがために、つい自慢ばかりして、周囲からは“ウザイ”と思われてしまう役だという。それは、共演者にも撮影現場で思われているようで……。
「ボクは役を引きずるタイプなんです!最初は、この清のキャラを(高畑)充希ちゃんたち姉妹も“ウザ・カワイイ”と面白がってくれていたので、待ち時間のたびに披露していたんですが、近ごろは“いいかげんウザイ”と無視されることが増えてきて(笑)」
どんなにウザイと思われても、めげない自信が?
「そう、清は憎めない男(笑)。きっとこの清キャラは、全国の朝ドラファンにも楽しんでもらえるはず!ただボクの出番は12週までなんです。ワンシーン、ワンシーン丁寧に演じて、最後には『清ロスになっちゃった!』って言わせて見せますよ〜」