「11年ぶりに“庄司るい”役をやらせていただくうれしさと同時に、緊張感でいっぱいです」
そう語るのは女優の高島礼子(51)。’03年から約2年半にわたり放映された人気ドラマ『御宿かわせみ』(NHK)が、当時と同じ配役で舞台『御宿かわせみ』(明治座・5月3〜27日)として上演される。
江戸時代末期の旅籠「かわせみ」の女主人・庄司るいを演じる高島。物語は彼女と幼なじみである南町奉行所の与力・神林東吾(中村橋之助)の恋模様を軸に、宿を行き交う市井の人々をめぐる交流や事件を描いた人情時代劇。
原作は平岩弓枝が1973年から40年以上にわたって書き続けた全34巻・累計1,000万部以上を誇るベストセラーだ。ドラマ放映当時から舞台化の話はあったが、11年も経た理由は……。
「当時、ほとんど舞台経験がなかったので挑戦が怖かったんです。でもこの11年の間に、多くの舞台に立たせていただき、挑戦するには最高の時期だと思いました。舞台には、映画やドラマとはまた違った魅力があります。お客さまの反応をその場でじかに感じられるライブ感がまず素晴らしい。まだ経験は浅いのですが、ドラマとは違う庄司るいを今なら出せると思いました」
今回の舞台はシリーズの中から、読者の人気上位を占める5つのエピソードを織り交ぜたオリジナルストーリー。歌舞伎、ミュージカルなどを手がける、話題の舞台演出家のG2が脚本を書き下ろした。
「G2さんとのお仕事は初めてですが、どんな舞台になるのか、わくわくしています。ドラマとはまた違うG2さんならではの、『御宿かわせみ』をご覧いただけると思います」