ついに解散が決定したSMAP。今後5人は事務所に残ったまま個々に活動していくことになるが、果たして彼らはどうなってしまうのか。テレビ各局は、個々のメンバーたちの動きに早くも注目しているという。
「木村拓哉さん(43)は来年1月からTBSで主演ドラマが決定しています。三池崇史監督の来年公開予定映画『無限の住人』にも出演するなど、今後は映画進出を本格化させていくそうです。稲垣吾郎さん(42)は10年公開の映画『十三人の資格』で極悪非道の暴君を演じ、主演以外でも味のある演技ができると評価されるように。今後は個性派俳優として幅広い活動を目指すといいます。草なぎ剛さん(42)もメンバー全員から絶賛される演技力があります。来年は連ドラとして成功を収めた『スペシャリスト』(テレビ朝日系)の続編ができるとも言われ、彼も役者として足場を固めていくつもりです」(テレビ局関係者)
いっぽう中居正広(44)や香取は俳優業以外に活路を見いだそうとしている。
「中居さんは現在も多くのバラエティ番組で司会を務めており、その手腕は高く評価されています。今後も司会業の道を突き進むことになるでしょう。香取慎吾さん(39)はSMAPコンサートを演出したり、絵画などアート活動に励んできました。だから今後は文化人的活動に興味があるようです。ただ一部では、芸能活動への意欲を失っているとも言われています。そのため『Sma STATION!』(テレビ朝日系)は年内で終了するとの話も聞こえてきています」(前出・テレビ局関係者)
こうしてメンバー5人の今後について取材するなか、ファンにとっては悲しい事実が浮上してきた。それは“誰ひとり、歌手活動が選択肢として考えられていない”ということだ。
「NHKとしては当然、今年の紅白歌合戦で5人全員に出場して有終の美を飾ってもらおうと考えています。しかしメンバーはジャニーさんが提案した25周年コンサートを一度断り、民放の音楽番組も辞退している。今さら紅白にだけ出演するというのでは、筋が通りません。局内ではそうした考えが広がっており、『もうKinkiKidsに狙いを変えた方がいいんじゃないかな』なんて声も出始めています」(NHK関係者)
それでもファンたちは“奇跡”を信じて、『世界に一つだけの花』の購買運動を必死に続けているという。また9月に行われるはずだった25周年記念コンサートの復活をめざし、一部ではオンラインサイトで署名活動がスタート。8月17日時点で3,800人の賛同が集まっているという。だが、SMAPが残した数々の名曲を生で聴くことも今後は難しくなりそうだ。音楽関係者がこう語る。
「なかにはメンバーのソロアレンジ曲として生き残る曲もあるでしょうが、たとえば『世界に一つだけの花』などはSMAPが5人で歌うからこそ意味があるわけです。今後、他のアーティストによるカバーはあっても、メンバーが歌うかどうかという意味では事実上“封印”されてしまうことになるでしょうね……」