(写真・AFLO)
ブラッド・ピット(52)とアンジェリーナ・ジョリー(41)に勃発した離婚バトル。9月19日に発覚するや、ブラピの大麻摂取や浮気や暴行疑惑が次々浮上。いっぽうブラピ側も「アンジェリーナのでっち上げだ」とアンジー側を攻撃するなど、早くも泥沼の様相を呈している。いったい、2人に何があったのか。現地芸能関係者はこう語る。
「おしどり夫婦として知られていた2人ですが、実は『ファンやマスコミの前ではいつも憧れのカップルでいよう』と約束していた。そんな偽りの姿に、アンジーが疲れたともみられていました。しかし実際は何か直接的原因があったのではなく、小さな諍いが積もり積もったことが思いのほか大きかったといわれています」
6児と約8年間の事実婚生活を送っていた2人だが、14年に突然結婚。それからたった2年で離婚することになった。あっけなく断ち切られた“10年の絆”。そこには事実婚夫婦が堕ちやすいパターンが見えるという。『恋人・夫婦仲相談所』所長の二松まゆみさんは語る。
「事実婚カップルが結婚した途端にうまくいかなくなるというのは、実は日本でもままあるケースです。私の周りでも『籍を入れない方が楽だった』と言っているカップルはたくさんいます。事実婚と結婚は紙一枚の違いという人もいますが、実際は法的な夫婦になることでさまざまなしがらみが出てくるもの。事実婚だからいいと曖昧にしていたことも、正式な夫婦になることで“きちんとする”よう求められるのです」
つまり“自由度”がなくなることで、これまでの夫婦の距離が保てなくなる。それによってストレスが爆発するというのだ。ちなみにブラピが子どもを厳しくしつける方針だったのに対し、妻のアンジーは“怒らない子育て”を目指していたとも言われている。教育方針の違いも結婚によって露呈したのかもしれない。前出の二松さんが、こう続ける。
「夫の浮気についても、同じことが言えます。事実婚のときは『お互い結婚していないんだから』というような余裕もあります。しかし結婚すると『私のもの』みたいに思ってしまいがちです。事実婚カップルは長年連れ添ったから、結婚してもうまくいくだろうと思ってしまう。でも実際は結婚すると考え方が違ってしまうことも多いんです。それに気付いてももう遅い。“結婚の罠”ともいえるでしょう」
これまでの関係を変えることで、離婚に至る――。それは今月14日に離婚した乙武洋匡氏(40)と意外にも共通している。
「もともと乙武さんは週の半分以上をボランティアスタッフのいる事務所で寝泊まりしていました。理由は妻の介護負担を減らすというもの。しかし今年3月に彼の不倫が発覚したことで、夫妻は同居するようになりました。ただ、これによって妻の負担は激増。わずか3カ月で別居することになり、結局離婚することになりました」(スポーツ紙記者)
二松さんは、事実婚から結婚へと至る際にもっとも注意しなければならないことについてこう語る。
「社会のルールに合わせて夫婦関係を変えることで、諍いの種を作ってしまう。それはとても悲しいことです。いろんな夫婦のかたちがあるのだから、最適な距離感も人と違っていていいんです。末永く夫婦関係を続けていく上には、そんな当たり前の事実を確認し合うことが必要なのではないでしょうか」