《診察室に入った時の先生の表情で、「陽性だったんだな、癌なんだな」と分かった。心の準備は意外とできており、冷静に先生のお話しを伺った。この時点では、まだ脇のリンパ節転移のみだった。(その後、現在肺や骨などに転移あり)》
9月20日、自身のブログ「KOKORO.」でこう綴ったのは小林麻央(34)。ここで彼女が明かしたのは“骨に転移”という衝撃の事実だった。麻央はこの日のブログでこうも綴っている。
《結果を聞くまでの10日間は、ひとりだけ違う時間軸に生きて、ゆっくりゆっくり皆とは違う 暗闇に追いていかれるような感覚だった》
つらい闘病の中、胸中を赤裸々に綴っていく麻央。その勇気の原動力は「家族とクリスマスを過ごしたいという強い思いがあるから」と語るのは、歌舞伎関係者だ。
「歌舞伎役者の家では通常、いちばん大事な日は元旦です。しかし、海老蔵さんの誕生日の12月6日は、サンタクロースの起源といわれる“聖ニコラスの日”でもあります。そのことを麻央さんが教えて以来、市川家ではクリスマスを大切にしているのです」
長男が生まれ、家族4人となった初めてのクリスマスは海老蔵がトナカイの被り物をして登場。麻央や子供たちが大笑いする楽しい夜だったという。
「14年のクリスマスは、麻央さんが入院していたため家族全員が揃わなかったと聞いています。また昨年は海老蔵さんが仕事の打ち合わせでどうしても帰りが遅くなり、子供たちに寂しい思いをさせたと反省していました。ですから今年のクリスマスこそは家族みんな揃って過ごしたいと、麻央さんは心に決めているのでしょう」(前出・歌舞伎関係者)
海老蔵は9月3日のブログで『ココロアッタケ』と題し、麗禾ちゃんの写真に添えて《ボソッと麗禾が、サンタさんに会いたいなぁ〜と》と綴っている。ママと一緒のクリスマスを心待ちにしている麗禾ちゃんとの約束が、麻央の励みになっているのだ。
「子供たちはお母さんの顔を頑張って描いているそうで、それを麻央さんは病室に飾ってあるそうです。麻央さんは今回の治療を終えると一度退院しますが、その後も再入院しての抗がん剤治療が待っています。しかしそれも12月下旬までに終わる予定で、クリスマスまでに一時帰宅できるよう治療を続けている。また海老蔵さんも年末まで各地で歌舞伎公演が目白押しで、京都での顔見世興行の千秋楽は12月25日になるそうです。それでも彼はその日のうちにすぐ東京に戻れるようにしていると聞いています」
クリスマスまでに絶対退院する――。病室で子供たちの絵を見ながらそう願い続けている麻央のことを、サンタクロースもきっと応援してくれるはずだ。