東京都内で“本物の忍者が教える”をうたい文句に武術や忍術教室を運営する『武蔵一族 江戸隠密』という団体がある。江戸時代、幕末まで徳川幕府に仕えていたという忍者集団『武蔵一族』の末裔を名乗る集団だ。
この『武蔵一族』に所属する“忍者”の1人に蒼志(年齢不詳)という男性がいる。今年6月、テレビ出演を果たした蒼志は瞬く間に“イケメン忍者”として人気になった。
蒼志が出演した番組は『ぶっこみジャパニーズ』(TBS系)。米国の田舎にある“忍者道場”に彼が潜入。そこで教えられているハチャメチャな“忍法”を見て、自分が本物の忍者だと明かした蒼志が、道場主に“真の忍法”を教えてあげて大団円――そんな筋書きの番組だった。直後からネットにはこんな書き込みが次々と。
「イケメンすぎて惚れる」
「かっこいい。俳優になればいいのに」
テレビで見て、蒼志が講師を務める武術教室に通いはじめたというA子さん(33)が今回、本誌にその“悪行”を告発した。蒼志のクラスは1回2時間で2千円。生徒はすべて20~30代の女性で、全員がテレビで蒼志を知ったそう。
「8月から通いはじめて、8月末に蒼志さんから突然メールで食事に誘われました。カラオケの後、唐突にホテルに誘われて、もちろん最初は驚いて断ったんです。すると“家まで送りますよ”と言われたんですが、そのまま上がり込まれて……。仕方なく私の部屋で飲み直しているうちに、関係を持ってしまいました」
憧れの忍術講師として、尊敬もしていたというA子さん。だが、2回目のデートからは「今日は僕はお金がありません」と言い出すなど、“おかしい”と感じはじめたという。
「その翌週なんです。稽古が終わったあとに、生徒仲間のB子(25)とC子(39)からお茶に誘われました。2人とも何かを感じていたんでしょうね。そこで、じつは3人とも蒼志さんと肉体関係を結んでいたことがわかったんです。公務員のB子は、自分こそが蒼志さんの恋人だと思っていたそうで、ショックを受けていました」
B子は避妊もされず、「ピル代まで私が出してたの」とポツリ。結局、3人と蒼志は深夜の六本木で“直接対決”することになった。
「問い詰めると『これまで生きてきて、武術の修業に明け暮れて、30歳過ぎまで女性関係は何もなく、世間知らずなんです』と、いきなり身の上話をはじめたんです」
自分の生い立ちを説明するばかりで、蒼志はいっさい謝罪しなかった。
蒼志本人は、どう弁明するか。教室が終わり、道場から出てきたところを直撃した。
――9月に3人の女性と修羅場を迎えた件なんですが。
「ん~?んんっ?」
直撃に明らかに焦った蒼志は、まばたきもせずに前を見ながら、歩き続けた。
――否定しないんですか?
「否定うんぬんっていうか……うーん。ちょっとでも間違ったこと書いたら、裁判起こしますよ?」
その後は、何を聞いても「ん~」と口を濁すばかり。そして最後は、忍術ではなくスイカを使って駅の改札の中に駆け込んで消えて行った。
これでは、“忍者一族の末裔”の名が泣く――。