「ピコ太郎さんの『PPAP』のYou Tube動画での再生回数は間もなく1億回に達しようとしています。1回再生あたりのピコ太郎さんの収入は0.3円と推測されますので、これだけで現在3千万円の収入に。ピコ太郎さんのマネをして歌う関連動画も楽曲を使えば著作権が発生し収入になるので、動画だけでかなりの金額になりますね」
そう話すのはITジャーナリストの三上洋さん。12月1日に発表された新語・流行語大賞でもトップ10に選出されたピコ太郎(設定年齢53)の『PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)』。再生回数は関連動画もあわせると、約5億回にも及んでいる。
お笑い芸人の古坂大魔王(43)が“プロデュース”した、千葉県出身のシンガーソングライターが歌う曲という設定で、You Tube配信が始まったのは8月末。ジャスティン・ビーバーが9月28日に好きなビデオだとツイートしたことがきっかけで世界的に大ブレイクした。全米ビルボード・ヒットチャートでも日本人として松田聖子以来26年ぶりにチャートイン。芸能関係者は言う。
「最初は古坂さん自身が自腹でスタジオを借りて、ひとりで細々とやっていたこと。制作費は10万円だったと聞いています。手助けをしたスタッフはいますが、これほどのヒットになるとは、みんなビックリですよ」
世界規模のブレイクの“成果”を専門家に試算してもらうと――。
「冒頭でも説明したとおり、火付け役のYouTube関連動画も一回の再生あたり0.3円入りますので、再生5億回として合計1億8千万円。ただこれがすべてピコ太郎さんの収入になるわけではないようで、『PPAP』の著作権はエイベックスが保持していますから、5割が取り分として、9千万円が彼の収入になると推定されます」(前出・三上さん)
ファーストアルバムのCDは、初回の出荷数は3万枚。作詞作曲やプロデュース料なども換算すると、一枚当たり80円ちょっとの収入となりピコ太郎の印税は約250万円に。
「CDが売れない時代ですから、3万枚というのは久々の大きな初回プレス数で、これはスゴイことです。でもこれらの音楽関係の売り上げ以上に大きくなりそうなのが、関連グッズの売り上げなんです。特に、LINEスタンプが売れているそうで、500万ダウンロードと言われています。1回20円として、売り上げは1億円になります」(音楽関係者)
これも、売り上げの半分はピコ太郎本人に入って来るので、LINEスタンプだけで約5千万円。他にもステイショナリーグッズとして、アポーペン&パイナッポーペン、ペンケース、ノート。ほかにTシャツ、キーホルダー、お面などがオフィシャル商品として発売された。
「推定売上5万個として、グッズの平均単価800円なら4千万円の売り上げになります。これも本人の取り分は半分の2千万円ということになりますね」(広告代理店関係者)
ピコ太郎は営業による収入も莫大だ。
「旬の芸人の場合、1本の平均額は80~100万円。ブレイク後の芸人なら、月に20日ほど営業の仕事が入りますから、80万円を1日2本として1カ月約3千200万円。これを10月から3カ月間の営業ギャラとすれば、約9千600万円の売り上げとなり、その半分、約4千800万円が本人の懐に入った計算になります」(テレビ局関係者)
これにプラスされるのが、CMの出演料だ。現在、ピコ太郎は、アベマTVと雑誌『CanCam』の2本のCMに出演。
「今出ているCMはその2本だけですが、今後5社のCMに出演することが決まっています。1本200万円として合計1千万円。その半額がピコ太郎の収入になります」(前出・広告代理店関係者)
YouTubeで約9千万円、CDが約250万円、LINEスタンプで約5千万円、グッズ約収入約2千万円、営業約4千800万円、CM約500万円を合計すると、収入は推定で約2億1千550万円!ピコ太郎の“PPAPボーナス”はやはり破格だった!