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演出家でタレントのテリー伊藤(66)が11日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜・午前10時~)で、俳優・成宮寛貴(34)の芸能界引退についてコメントした。

 

2日発売の写真週刊誌「FRIDAY」でコカイン吸引疑惑を報じられていた成宮。9日、所属事務所はFAXで《本人から芸能界引退の申し入れがございました。弊社としても本人からの突然の申し入れに大変驚き、本人と何度も話し合いの機会を持ちましたが、本人の意思が非常に固かったため、大変残念ではございますが、本人からの申し入れを受けざるを得ないと判断しました》と明らかに。成宮自身も直筆でこうコメントしていた。

 

《心から信頼していた友人に裏切られ複数の人達が仕掛けた罠に落ちてしまいました。この仕事をする上で人には絶対知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップされてしまい、このまま間違った情報が拡がり続ける事に言葉では言い表せないような不安と恐怖と絶望感に押しつぶされそうです。今後これ以上自分のプライバシーが人の悪意により世間に暴露され続けると思うと自分にはもう耐えられそうにありません。今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい。今後芸能界の表舞台に立つ仕事を続けていき関係者や身内にこれ以上の迷惑を掛ける訳にはいかない》

 

報道でセクシャリティな部分までクローズアップされたことなどを理由に出された今回の引退宣言。テリーはそれを受けて次のように語った。

 

「これ(成宮の直筆コメント)を読んでも、ちょっと腑に落ちないというかね、わからない部分もあるんですけど。たとえば、《絶対知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップ》されるのがイヤだったというけども、この2週間に渡っての雑誌の報道って、ここの部分ではないじゃないですか。薬物に対して問題であって、彼がたとえば同性愛者であったとしてもそれはどうでもいい話で。アーティストの方って、そういう方(同性愛者)もたくさんいるし。もし、彼が言った(カミングアウト)としても、『成宮、かっこいいな』と思う人が多いと思うし。たとえば、テレビ局にしろ、スポンサーにしろ、彼を拒否しなかったと思うんですよ。彼は逆にそういうことを言える立場だったし。もし、(彼が)言うことによって自信がついた人もいる。堂々としていれば良かったのかなと思って」

 

そして、テリーは成宮のコカイン吸引疑惑について、「彼が引退するっていうのは、逃げた部分もある感じがするんでね。今後、(彼は)次の人生を生きて行くけども、逃げたまま行っちゃうよりも、これはちゃんとした方がいいんじゃないかなと思いますけどね」とコメント。覚せい剤取締法違反などで先月28日に再逮捕された歌手のASKAこと宮崎重明容疑者(58)を引き合いに出し、こう続けた。

 

「薬物やっている可能性だって無きにしも非ずですよ。たとえば、ASKAさんのときもそうだったんですけど、彼は音楽に行き詰まってクスリをやったでしょ。彼(成宮)はいちばんプライドがあった芝居というものに対してそれを無くすわけじゃないですか。彼の今後のモチベーションとして、何を持って生きて行くかじゃないですか。そうなると、そこでもしクスリやっていたとしたら、また手を出す、自分のむなしさのなかで。その可能性もあると思うんだよね。ここはホント周りの人もね、しっかりと“引退”という何かホワッとしたものじゃなくて、そこを見極めないと」

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