「行き先はバリ島と台湾で、1週間ほど過ごしたそうです。香港に行ったという報道もありましたが、香港には行っていません。バリ島も台湾も初めてで、バリ島では知り合いと一緒に大理石を掘る採石場を見学して楽しんだと聞いています。台湾では高速鉄道を乗り倒したそうです」(芸能関係者)
タモリ(71)は正月休みに夫婦で海外旅行へと出かけ、のんびりと過ごしたという。「これは近い将来のヨット世界一周旅行の下見も兼ねていたのでは」と別の芸能関係者が語る。
「タモリさんの最後の夢が、自分のヨットでの世界一周なんです。最近、持っていた中型のヨットを人に譲ることを決めたようです。本気で世界一周をするためには大型のメガヨットに買い換える必要がありますから、いよいよ夢を実現させる計画が具体化しているのでしょう。今回のアジアの旅行には寄港地選定の目的があったといいますから、世界一周で最初に訪れる場所は、お気に入りの台湾になるかもしれません」
タモリがヨットを保有するきっかけは、今から約40年前。故・森繁久彌さんとドラマ『三男三女婿一匹』(TBS系)で共演したときのことだ。彼はあるラジオ番組でこう語っている。
「君はパンツ1枚でイグアナのモノマネをするのを芸にしているようだが、仕事だから何をやってもいい。でもね、趣味だけは高尚なものを持たなければいけませんよ」
森繁にそう指摘されるとタモリは「僕は正直に言いますけど、船を持つことが夢なんです」と応じた。森繁はそれに「ヨットいいじゃない。それはいい趣味だよ」と賛同したという。その後、自分の船を持つだけでは気が済まなくなり、8年前から毎年夏に日本一楽しいヨットレースを標榜する『タモリカップ』を主宰するまでに。昨年には全国から400艇以上が参加する、日本最大のヨットレースにまで成長した。レース関係者が語る。
「本気でヨットで世界一周を考えているなら、25メートル(82フィート)級でないとキツイでしょう。それでも波の高い外洋に出れば、コップの水がこぼれるくらいの揺れを感じると思いますよ。持っていた15メートル級では、外洋に出ることすらおぼつきません」
気になる世界一周のコースだが、タモリにはどうしてもはずせない場所があるという。
「タモリさんは前々から奥さんにエーゲ海の夕日を見せてあげたいと語っていたんです。台湾、エーゲ海、そして雑誌で行くのが夢だと書いていたカリブ海もはずせません。3歳年上の奥さんが同行する夢の世界一周は、タモリさんにとって忘れられないものになるでしょう。それこそ、森繁さんに夢を語った日から40年来の悲願達成というわけです」(前出・芸能関係者)
多くのレギュラー番組を抱えるタモリにとって、夢を実現するのはスケジュール的に厳しいはずだが――。
「世界一周とはいえ3年間、ずっと海にいる必要はありません。目的の港までたどり着いたら飛行機で一度日本に帰ってくるようなスケジュールも可能です」(前出・レース関係者)
世界一周ヨット旅について所属事務所に確認すると、「ヨットを譲ることにしたというのは本当ですが、今のところメガヨットを買う予定はありません」との答えだった。前出のレース関係者がタモリにこんなアドバイスを送る。
「メガヨットの購入、その停泊地の決定、船員の確保などを考えると年内は難しいでしょう。しかし、ご本人と奥様の年齢を考えると出発は早ければ早いほうがいいです」
夢をかなえながら、番組収録という奥の手もある。近いうちに洋上からの『ブラタモリ』が見られるかもしれない。