≪この度、これまでやってまいりましたお仕事から離れることを決意致しました。現在私は母になり、愛する家族と幸せな日々を送っています。このあたたかで、かけがえのない幸せを全力で守っていきたいと思います≫
3月1日に芸能界引退を発表した堀北真希(28)。女優として残した最後のメッセージは、家族への思いを強く表したものだった。一昨年8月に山本耕史(40)と電撃結婚し、昨年末に第一子を出産した堀北の、突然の“引退宣言”。その決断の裏には何があったのか。
家族を大事に思う気持ちが強かった堀北だが、その家庭環境について実家周辺を取材進めると、意外な事実が明らかになった。堀北が家族とともに住んでいたのは東京郊外の住宅街にポツンと建つ木造アパート。一家を知る近所の住民はこう明かす。
「最初は母親と娘3人で住んでいました。堀北さんは長女で下に妹が2人。お母さんは離婚してここに引っ越してきたようで『大変ですね』なんて世間話をしていたんです。堀北さんが小学生ぐらいのころで、下の妹さんは幼稚園児だったかな。お母さんはスーパーのパートで3人を育てていました。ところがその後、復縁したのかわかりませんが、父親らしき人も一緒に住み始めたんです。父親は昼も夜も働いて、ほとんど家にいませんでした」
しばらく両親と3姉妹の5人暮らしが続いたが、ある日突然、家族はバラバラになってしまったという。
「堀北さんが中学校に上がるころ、お父さんが2番目と3番目の娘を連れて出て行ってしまったんです。堀北さんは大のママっ子でしたが、彼女が母親の愛情を独占することでしだいに姉妹関係がぎくしゃくしていったそうです。だんだん父親と妹たち、そして母親と彼女間に溝ができていったたようで……。もともと不仲だった両親が再び別れるきっかけを作ってしまったと堀北さんは当時から後悔していたようです」(別の近所の住民)
そんなさなか、02年にデビュー。04年の高校1年のとき女優としてブレークした。デビュー後も母子は支え合っていたが、近所の商店主は姉妹間に起きた出来事についてこう語る。
「すぐ下の妹さんが、堀北さんが売れっ子になってから『私の女優の姉よ』とSNSで写真を出したことがあったんです。堀北さんは注意したそうですが、妹は『いいじゃない、お姉ちゃんは有名人なんだから』と反発。姉妹の間でちょっとした諍いになったようです」
もともと家族がふたつになったときに、堀北は自分だけが母親と暮らせていることに対して、妹たちに“負い目”を感じていたのかもしれない。
「堀北さんからすれば『自分が芸能界に入ったせいで、家族がいままで以上にバラバラになってしまった』と自分を責めるようになっていたのではないでしょうか」(前出・商店主)
姉妹の不仲から始まって、自らの芸能活動が“家族離散”の決定的な原因を作ってしまった。それはいつしか彼女のトラウマとなっていった。前出の親族は明かす。
「真希ちゃんは、子供は4人ほしいと言っていました。たくさんの子供と一緒に家庭の中で過ごしていくことが自分の夢でもあり、幸せなんだと。そのために仕事はスッパリやめて、専業主婦として家庭をしっかり守ると決心したのでは……」
家族離散の悲しみを自分の子供には絶対に味わわせさせたくない――。その思いが、“電撃引退”につながったようだ。