都内の六本木駅からほど近いビルに、昨年11月にオープンしたエンターテイメントバー『大福』。この店を営むのは、はるな愛(44)だ。
「ところが、お客が全然入っていないんですよ。3日間連続で“ノーゲス”(ノーゲスト=客ゼロ)だったこともあると聞きました」(来店したことのある男性)
はるな愛といえば、芸能界入りする前から実業家として活躍。現在も4店舗を経営し、次々と飲食店を成功させてきた辣腕ぶりで知られている。その経験を活かして、テレビ番組では、不振の飲食店を訪れて“ダメ出し”。熱血指導する企画もやってきた。
そんなはるなが5カ月前に新たに開店したのが、くだんの『大福』。しかもほぼ同時期に六本木で営んでいた別のバーがじつは閉店している。はるなが9年間にわたって経営してきたバー『ガーデンダイナープラス』が営業を終えたのは、やはり昨年11月だった。
3月中旬の平日、夜9時半ごろ。『大福』を訪れてみた。店内は、5~6人掛けのソファが4テーブル。カウンター席が4席ほど。そこに男女1組ずつの客がいた。料金システムはチャージ(席料)4千円にサービス料12%と消費税8%がかかるため、座っただけで4800円。別に1杯800円からのドリンク代がかかる。決して安くない。
スタッフに聞くと、席料が高いのは「エンターテイメントバーだから」とのこと。だが飲んでいても、とくにショーが始まるわけでもない。
「いまできる“エンターテイメント”は、トイレットペーパーゲームね。トイレットペーパーをぐるぐる引っ張って、誰が一番早く芯だけにできるか。負けたらテキーラ一気飲みみたいな」(スタッフ)
客の入りを聞くと「正直、昨日はノーゲスでした。でも、お客さんは選んでいるから。別にいいんです」という発言が返ってきた。これはトップのはるな本人に聞くしかない。店を訪れた翌週、はるなを直撃した。
――『大福』に行きました。お客が入ってないですね。“経営不振”なんて声もあります。
「全然、経営不振じゃないですよ。適当なこと記事に書かないでくださいよ」
――でも、エンターテイメントバーなのに、ショーも何もないですよね。
「あの店は、これからニューハーフの子を集めてショーパブみたいにできれば嬉しいなって、とりあえず借りたんですよ。いま人集めをしているところです。一部だけ切り取るのはやめてくださいね」
そして、こう啖呵を切った。
「私は、飲食店の経営がもともと本業なんですよ。無理な経営なんてしません。当初の計画どおりで、これからガンガン稼ぐから、ご心配なく!」
たしかに三軒茶屋で経営する鉄板焼き店はいまも好調。腕前拝見、といきますか――。