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「自分が想像していた演技と違ったり、こうすればよかったなと次々と反省点が出てきて、まだ作品を見るのには抵抗があります(笑)」

 

そう話すのは千葉県銚子市を走る銚子電鉄を舞台にした映画『トモシビ銚子電鉄6.4kmの軌跡』(新宿武蔵野館公開中全国順次ロードショー)で、主人公の高校生・杏子役を務めた松風理咲(16)だ。「透明感」という言葉を連想せずにはいられない存在でヒロインを演じた。’15年に芸能界デビューし、’16年に連ドラ初出演を経験したばかり。そして’17年、映画初出演で主演作品が公開。まるでシンデレラストーリーのような順調な女優生活、けれどもプレッシャーもあったのでは。

 

「今回の撮影現場は、自分がしっかりしなければいけないと思っていたものの、私は人見知りで、すぐ話せるタイプではなくて。でも、周りが年上の方ばかりだったので、周りの方のたくさんの支えがあって撮影を乗り切ることができました」

 

現在16歳の彼女が芸能界デビューしたきっかけはスカウト。地元の岐阜県で下校中に声を掛けられるというドラマチックな展開だったそう。

 

「スカウトは原宿や竹下通りでされるものと思っていたので、最初に声を掛けられたときは嘘かなと思いました。地元にいると芸能界は遠い世界だったので、女優になることはそれまで考えたことがなかったです」

 

しかしその後、いくつかの撮影現場を見学して、女優になることを決意。

 

「短いシーンでも、たくさんの人が関わり、たくさんのカットに割ってつくられていくのを目にして、すごく素敵だなと思いました。自分もいろんな方と作品をつくり上げてみたいと思うようになり、女優になることを決めました。憧れているのはいろんな役を演じられている黒木華さんです」

 

そうして歩み始めた女優生活。本作にはまだ何色にも染まっていない松風のみずみずしさがあふれている。

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