7月12日午後3時半ごろ。東京・中央区内の懐石料理店に、1台の車が停まった。降りて来たのは、勸玄くん(4)の手を引いた市川海老蔵(39)だ。2人はそのまま店内へ。しばらくするとタクシーが停まり、小林麻耶(38)と彼女の母親、麗禾ちゃん(5)の3人が降りてきた。約3週間前に妹の小林麻央さん(享年39)を亡くして以来、麻耶は子どもたちの世話を引き受けてきた。この日は麻耶の誕生日。“家族だけの”誕生会が行われたのだ。
「12日は“夜の部を休む”歌舞伎座始まって以来の画期的な興行日でした。初舞台で宙乗りをする幼い勸玄くんに配慮したのだと思います。それが、たまたま麻耶さんの誕生日に重なった。麻耶さんにとっては嬉しいサプライズになりましたね。このお店はねぎま鍋コースで有名なのですが、ここのマグロ料理が麻央さんの大好物だったんです。“家族”で麻央さんを偲びたいという思いもあって、この店に決めたと聞いています」(歌舞伎関係者)
麻耶だけではなく、子どもたちの気持ちも晴れやかになる素敵な誕生会だった。
「先に到着した勸玄くんが、叔母と祖母、姉のために、紙パックのジュースを席に並べていました。席に用意されたジュースを見て、麻耶さんは満面の笑みだったそうです。子どもたちもマグロのお刺身が大好きですから、喜んだのではないでしょうか。ろうそくを吹き消す前に、ちゃんとハッピーバースデーも歌ったそうです。海老蔵さんはわざわざ有名ブティックでプレゼントを購入しました。子どもたちからも手作りの温かいプレゼントがあったようです」(前出の歌舞伎関係者)
一行は食事を終えると、車で港区内の甘味処へ。
「この日は、都心で35度近くまで気温が上がった猛暑日でした。5人はメロンにイチゴ、レモンとばらばらのかき氷を注文。いろんな味を楽しんだそうです」(別の歌舞伎関係者)
麻耶はよほどうれしかったのか、たい焼きも購入。食べ歩きをしながら店の外まで出てきた。海老蔵は彼女が段差で転んだりしてしまわないか気を配る、紳士的なやさしさを見せる。そしてそのまま家族5人で、自宅マンションへと帰って行った。
「麻耶さんにとっては妹を亡くして以来、初めて心から笑える日になったと思います。海老蔵さんと子どもたちにとっては、これまでの感謝を伝えることができる日になりました。もちろん、麻耶さんは甥っ子と姪っ子の世話を喜んでしています。幼稚園に“ママ友”もできたようで、“麻耶ママ”と呼ぶ人もいるそうです。なかには誕生日プレゼントに大きな日よけのついたサンバイザーをくれた人もいて、すごく喜んでいました」(市川家の知人)
“新しい家族のかたち”で、市川家は新生活を歩みはじめた。