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「人道的に彼女の人格や尊厳をメチャクチャにするような、そういった罵声を浴びせた事実はございません」

 

9月13日、演出・主演舞台『結婚の条件』の初日終了後に会見を開き、“土下座強要”を否定した鈴木砂羽(44)。牧野美千子(52)とともにこの舞台を降板した鳳恵弥(36)が、9月12日にブログで明らかにしたことで、騒動が表面化した。2人が所属する事務所の関口忠相社長はこう語る。

 

「あったことはあったこと。鈴木さんのマネージャーからも『私もやりすぎだと思ったから止めに入りました』と謝罪がありました」

 

関口氏によると、“土下座強要”があったのは9月9日。この日は鳳と牧野がネットの生放送に出演しなければならなかったため、早抜けすると事前に制作サイドに伝えてあったという。

 

「でも前日になって、明日は通し稽古を2回やると、鈴木さんが連れてきた演出助手が言い出した。当初1回の予定だったのに……。当然、2人は出られません」(関口社長)

 

翌日、1回目の通し稽古が終わった後に行われる“ダメ出し”の最中に事件がおきた。

 

「鈴木さんは開口いちばん『通し稽古を2回したかったのに誰かのせいでできない!』と2人を罵倒しました。舞台を主宰する脚本家の江頭美智留先生がまず頭を下げ、続いて牧野が『すいませんでした』と頭を下げた。それでも納得いかない鈴木さんは、『ぬるいわね』と吐き捨て、さらに2人を追い込んだ。結局、土下座することになったんです」(関口社長)

 

関口社長はこう憤る。

 

「演技について罵倒され、土下座をすることはいくらでもします。でも、先方のスケジュールの調整ミスなど、まったく本人に責任のない部分で土下座させられるのは、ウチの事務所はお断りします」

 

一方、鈴木は会見で「土下座させたということは、まったくありません」と明言。江頭氏も、「ダメ出しのときはみんな車座になって座っていたので、頭を下げた様子が傍目にそう見えたのではないか」と説明している。

 

13日の舞台初日は、代役を立てて行われた。舞台を観た演劇ファンはこう語る。

 

「代役の方はミスもなく、熱のこもった演技でした。肝心の鈴木さんは、寒いほど冷房が効いていたのに、緊張や動揺からか額から汗を流し、何度もセリフを噛んでいました。カーテンコールでは涙を流しながら『お騒がせして申し訳ございません』と頭を下げていました」

 

その後の会見で、「本当に演出家として勉強させていただきました」と語った鈴木。この経験を次回作ではどう生かすのだろうか。

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