木村拓哉(44)が主演する映画『検察側の罪人』(来年公開予定)の打ち上げが、都内の東宝スタジオで盛大に行われた。屋台が並んだ会場内で、出演者やスタッフ、約120人が集まったという。
「目についたのは、木村さんがスタッフひとりひとりに『お疲れさまです。ありがとうございました』と、律儀に挨拶をして回っていたことです。マネージャーを連れず、1人の“木村拓哉”として、深々と頭を下げているように見えました。若いスタッフたちとの記念撮影にも気軽に応じていましたよ。男性にはハグ、女性はやさしくエスコートしてあげるサービスぶりで、赤面した女性スタッフに『そんなになる!?』と大笑いしながら、カメラに収まっていました」(別の映画関係者)
呼ばれて挨拶に立つと、今回、初タッグを組んだ原田眞人監督(68)に「また呼ばれるよう精進したい」と頭を下げて話し始めた。
「(撮影前に)監督の作品を絶対見ておかないとと思い、『日本のいちばん長い日』を拝見させてもらったんですが、その直後に恐ろしい腹の痛みに襲われました。こんな作品を創る人と俺が1本やんなきゃいけないと思うと、すげえ腹が痛くなりまして(苦笑)」
壇上で木村は原田監督と熱い抱擁を交わした。じつはこの日、共演した後輩の二宮和也(34)と、ヒロインを務めた吉高由里子(29)は打ち上げを欠席。二宮はバラエティ番組の収録があり、遅れて駆けつける予定だったが、収録が押して間に合わなかったという。
「吉高さんも姿が見えなかったため、場内で“どうしたんだろう”と声が出ていました。そうしたら、“今日は急性胃腸炎で欠席されています”とアナウンスがあって。気心の知れたスタッフたちからは“来たくなかったんじゃないのー!”なんて声も飛んでいました(笑)」(前出・映画関係者)
この日は無念の欠席となったが、そんな軽口も飛び出すほど、撮影現場の雰囲気は良いものだったという。
「吉高さんの天然ぶりがさく裂して……(笑)。木村さんとすごく波長が合ったようで、大先輩の木村さんに『ねえ、タクちゃん』と普通に話しかけていて。周りはびっくりして凍り付いていましたが(笑)、木村さんも彼女をかわいがっていました。おかげで撮影もとてもスムーズで、打ち上げに吉高さんが来られなくて、木村さんも残念だったと思います」(前出・映画関係者)
打ち上げは夜9時前に終了。ここでも木村は“座長”としての責任を全うしていたという。ひとり会場内を回って、屋台の片づけをする職人全員に、「今日はおいしいご飯をありがとうございました」と丁寧に頭を下げていたのだ。ようやく木村が帰りの車に乗り込んだのは午後9時過ぎ。
だが、見送りに並んだスタッフに木村が大声で「お疲れ様でした。ありがとうございました!」と声をかけると、またもやハプニング発生!ドラマ『HERO』(フジテレビ系)でも共演した八嶋智人(46)が、「えー、もう帰るの?」とチャチャを入れたのだ。
「帰るよ!(笑)」
大声で言い返すと、木村は去っていったが、なんとも現場の雰囲気のよさが伝わってくる場面だった――。