タレントの加護亜依さん(27)に暴行を加えたとして、先日夫で会社役員の加護陽彦容疑者(47)が傷害容疑で逮捕されました。麻布警察署によると、自宅マンションで妻の亜依さんに殴る蹴るの暴行を加え全治10日のけがを負わせた疑いとのことで、本人はこれを否認しています。
かねてより陽彦容疑者は出資法違反で逮捕されるなど黒い噂がつきまとっていました。周りは散々「陽彦容疑者と別れたほうがいい」と言っていたにもかかわらず、現在も離れていなかった加護ちゃん。波乱万丈すぎるという声も聞こえますが、周りから「絶対やめとけ!」と言われる相手でも関係を辞められない被害者側の心理とはどんなものなのでしょうか。
■DVから逃げられない女性にあるのは劣等感と支配してほしい欲
明らかなだめんず臭を放つ陽彦容疑者と結局別れず妊娠し結婚、DV報道…波乱万丈と言いきるにはまだまだ若い加護ちゃんですが、なぜここまで陽彦容疑者と決別できないのか疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。実はDV男から抜け出せない“だめんず好き”な女性には、普通の人とは違う思考回路が存在します。それは「支配されることで安心したい欲」です。
本来“安心感”というのは、心身の安全が保証されたときに感じるものですが、DVにハマる女性はちょっとここがズレています。心身の安全ではなく、自分の存在を支配してもらうことで安心感を感じるのです。言葉を変えれば洗脳に近いのかもしれませんが、幸せになりたいと思い安心感を求めると、勝手に発動する支配されたい欲がDVから抜けにくくさせているのです。
加護ちゃんの恋愛遍歴を振り返ると、過去付き合う男性は年齢差のある相手ばかり。これは支配してくれる相手を求めてしまう彼女の本能が選ばせていたのかもしれません。
■逃げられず、結局命の危険で目が覚めた女性の話
ここである女性の話をご紹介します。彼女は夫からDV被害を受けた経験があり、ケガがキッカケで目が覚めて離婚をしました。
元々物言いが強かった元夫は、付き合いの最中から怒ったときに小突きのような軽い暴力行為もあったといいます。でも彼女としては、突然激しい暴力を振るわれたわけではなかったので、キツい物言いもカッとなりやすいところも全て「元の性格だから」と、そこまで深刻に考えなかったといいます。
それから2人は結婚し、新婚生活をスタートさせますが、ある日彼女は彼との些細なケンカで本気の暴力を振るわれ、怪我を負います。そこから命の危険を感じ、離婚を決意したそうです。
当時を振り返って「性格だからと放置していた。彼のハッキリした物言いも、最初のうちは安心できたし頼りがいすら感じていた」と語ります。頼りがいと支配願望は紙一重ということを、彼女の話から感じました。
加護ちゃんは現在離婚協議中ということで、これを期に心機一転頑張っていただきたいですが、陽彦容疑者と縁を切ったとしても、彼女自身が成長しないと今後また波乱の繰り返しです。
タバコ事件から9年、彼女も大人になりました。それでもまだ残っている“あどけなさ”から彼女自身が脱することが、幸せへのカギではないでしょうか。
おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。
ブログ:http://oshimarie.com