今年3月の衆院本会議欠席。その裏側で、秘書との旅行を週刊誌に報道され、世間を騒がせている衆院議員の上西小百合議員(32)。辞職すべきという声もなんのそので、維新の党を除名されても政治活動を続ける彼女ですが、8月21日に初の著書『小百合』(双葉社刊)を上梓するという。
そこでは一連の報道への釈明や政治への熱い意思表示があるといいますが、注目したいのは内容のほとんどを締めるグラビア部分。セクシータレントを彷彿とさせる谷間や艶かしい肌には、一体どんな真意があるのでしょうか。
■上西議員の目指す先にあるのは杉村太蔵元衆議院議員?
「本当の自分、そして政治にかける思いを伝えなければ」そんな思いから、今回のグラビア付き自叙伝の出版に繋がったそうですが、そもそも疑問が残るのは、本意を伝えるための出版にどうしてグラビアが必要だったのかという点です。そう考えると、今回の出版は本意を伝えイメージアップを図ると同時に、彼女のタレント活動への布石と言えるのではないでしょうか。
こうしてメイクをし直せば、どこかのアイドルに見えなくもないベビーフェイス。テレビの前でのコメント力と度胸は、釈明報道時に証明済みです。そして政治家としての今後を想像してみると、次の衆院選で彼女が再度当選する可能性はなんとも言えません。となると目指すのは文化人タレント。さながら元衆議院議員で現在タレントの杉村太蔵さんのポジションなのではないでしょうか。
■タレントとしての彼女に致命的に欠けているもの
杉村太蔵さんといえば、小泉チルドレンとして華々しく政界デビューを果たすも「料亭に行ってみたい」など数々の失言によりバッシングを受け、その後政界を去りタレントに転身した人物。経緯を見ていくと上西議員と近いものを感じます。しかし似ているようでいて、彼と上西議員とでは、致命的に異なる部分が実はあります。それはズバリ好感度。
双方失言が注目されるキッカケだったものの、杉村さんの発言は、政界からお叱りを受ける一方で市民から「そうだよね!でもバカだなー」という共感と好感度を抱かせる発言でした。いっぽうの上西議員は「エモーショナルな感じ」発言など一連の発言は話題にはなるものの、彼女の好感度を下げるもの。知名度こそ上がったものの、同じ失言でも実は発言した後のリアクションに大きく差が出ているのは明白です。
■もう1つの不安要素は業界人からの評判
そしてもう1つ彼女の好感度に不安な雲を残すのは、コメンテーター陣からの好感度ではないでしょうか。タレントとして活動するのであれば、主戦場は情報番組だと思います。しかし朝の情報番組でおなじみ「とくダネ!」司会の小倉智昭氏。そして多くの番組でコメンテーターを努める室井佑月氏から、既に出版に際してかなり批判的な意見が出ています。こうした未来の共演者から既に嫌われるということは、今後の芸能方面での活動はなかなか厳しいものが予想できます。
■最大のライバルは塩村文夏議員!?
では彼女が政治活動を続けつつ、テレビ出演を行う場合はどうでしょうか。そうなると今度は、強力なライバル塩村文夏都議会議員の存在が気になります。彼女は元「恋のから騒ぎ」メンバーで放送作家。東京都本会議において「早く結婚した方がいいんじゃないか」などのセクハラ野次を受け、一躍、時の人となりました。現在は過去のお騒がせエピソードはあるものの、真摯に議員活動を続けつつ、コメンテーターとしての番組出演も目立ちます。こうして元々タレント活動経験のある塩村議員と上西議員をくらべた場合、好みの問題はあるものの、上西議員が簡単にタレント転身を測れるほど、テレビの世界も甘くないのが分かるのではないでしょうか。
今日は話題の“浪速のエリカ様”についての今後を考えてみました。衆議院議員の任期はあと3年ちょっとありますが、彼女が本格的なテレビ進出を果たす日はくるのでしょうか。メイクの変化とともに、彼女の今後にも目が離せなさそうです。
おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。
ブログ:http://oshimarie.com