少し前、アジアン・隅田美保さん(39)がブスネタ禁止願いを出したため、現在ほとんどのテレビ出演がなくなったという報道がなされました。これについて相方の馬場園梓さん(34)は9日、真相はブスネタではなく、飲酒による無断遅刻や欠勤によるもの。そして現在は婚活中のため、ブスネタは引き続き嫌がっているとテレビ番組でコメントしました。
正直他の女芸人をみても、女芸人にはほぼブスorデブネタのどちらかはテッパン。しかし女芸人も女としての幸せは欲しいと思うのが実情で、今日はこの笑いと幸せの狭間に揺れる女心について考えてみたいとおもいます。
■恋をすると自らを笑われる芸に耐えられなくなる?
今回隅田さんはブスネタを封印したことでの使いにくさが、テレビ出演が激減した理由と言われています。しかし隅田さんに限らず女芸人は、恋愛や結婚するとパンチがなくなるのはよくある話。例えば山田花子さん、北陽、クワバタオハラなどなど。彼女たちは女性の幸せこそ手に入れたものも、以前の芸風と現在では、少し異なる活動が目立ちます。
実はこの図式には女にしかない苦悩が隠されています。男性にとって“面白い人”はステイタスになる一方、女性の面白さには“女をいかにオトすか”がポイントなのです。そのため笑いを極めたいなら、女としての扱いや幸せをまずは捨てることがとても重要。今回の隅田さんを見ると、39歳という出産を考えたらかなりギリギリな年頃と、自分の芸風や女としての存在に疑問を感じ、自らをブス呼ばわりする芸を手放したくなる気持ちも当然なのです。
■笑と結婚を叶えるなら、鈴木おさむ氏を旦那にせよ
では笑いと女の幸せを両立させることは不可能なのかというと、相手や努力次第でまだまだ可能と感じます。まずは森三中の大島美幸さん(35)。先日出産を経験し、今後の勢いや活動内容が楽しみですが、彼女は結婚しても勢いの落ちない希少な女芸人の一人です。そこには彼女の芸人に対するプロ意識もあると思いますが、夫の鈴木おさむ氏(43)の妻の応援っぷりが、大島さんの勢いを妨げない1つの要因になっているのは間違いありません。つまり女芸人と女の幸せを両立したいなら、まず夫は鈴木おさむ氏のような、お笑いにものすごく寛容な男性を選ぶのがよさそうです。
■笑いと恋愛を両立させたいなら友近さんを目指すべし
そしてブス芸やデブ芸、モテない芸など、女を捨てる芸の苦痛を避けたいのなら、ピン芸人の友近さん(42)がいいお手本になると思います。冷静に見ると友近さんは、女芸人では長年ブスやデブを芸風に加えないで笑いを取れる数少ない芸人です。そもそも芸人は近年、“芸で人を笑わせる”ことより“芸人という自分の存在を笑われる”ことで笑いを取っている人が多く、しかも男芸人よりも女芸人の方がその割合は多いように感じます。ブスという呪縛から逃れたいのであれば、芸人をやめて婚活に逃げるのではなく、芸風の変更を努力で行うことが、隅田さんが歩むべき幸せへの道だと個人的には思います。
今回の話は少し見方を変えれば、バリバリ働く女性にも起こりがちなことです。例えば彼氏よりも能力や給料が高くて亀裂が走るなんてことはよくある話。だから結婚はあきらめる……のではなく、鈴木おさむ氏のような応援系の男性を探してみてはどうでしょう。
アジアン隅田さんも、婚活1本で頑張るなんて切迫感が漂います。芸風を変え、もっとイイ女に変化を遂げれば、おのずと女の幸せは掴めそうな気がするのは、筆者だけでしょうか。
おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。
ブログ:http://oshimarie.com