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モデルとしてだけでなく、最近はママタレとしても人気の木下優樹菜(27)。今月3日に出産した第2子次女の名前を「茉叶菜(まかな)」としたことが10日インスタグラムに発表されました。

名前の由来は「ハワイ語で『大切な贈り物』という意味」とのことで、長女・莉々菜(りりな)の「莉」と茉叶菜の「茉」がそろうと“愛らしさ”“優美”“清純”などの花言葉をもつ「茉莉花(ジャスミン)」に掛かっていると説明しました。

ネットでは「出た予想通りのキラキラネーム!」「“叶”だけ浮いてる」など批判の声が多いようですが、当て字ではないことからキラキラネーム判定は微妙なラインです。しかし筆者としては1つ引っかかることがあります。それは「ハワイ好き芸能人、多くない?」

ということ。少し前には、タレントのはしのえみ(41)が、第1子長女の名前を「おはな」とし、これまたハワイかぶれが話題になりました。名前でなくとも最近はモデルの吉川ひなの(35)や梨花(42)などが続々とハワイ移住を実行中。一体今なぜ、芸能界に新たなハワイブームが起きつつあるのでしょうか?

■芸能人も疲れてる!?
ハワイは言わずもがなですが、芸能人でなくともリピート率がめちゃくちゃ高い常夏の島です。そのゆったりとした時間の流れや空気がある一方、ショッピングなどアクティブな一面も充実しています。この誰もが好きになる理由を揃えた島ですが、芸能人が惹かれる最大の魅力は“変に特別感をされない場所だから”かもしれません。

吉川ひなのさんは移住の理由を「切り替えが上手にできなかった」と話していましたし、梨花さんも「人間力があがる」と言っています。人間力がそもそも何かは不明ですが、つまりは芸能人の自分じゃくても居られる場所ということが、芸能人のハワイブームの1つなのでしょう。

■個性を求めすぎてハワイかぶり?
ハワイが好きでお金があるから移住をする。それはシンプルな理由ですが、では子供にハワイ語の意味を持たせたりするのは、どういう影響なのかも考えてみましょう。

改めて今の時代を見てみると、芸能人は“芸”よりも“ライフスタイル”を売る時代にあります。そのため綺麗さや演技力、トークの上手さなどの要素だけでは厳しい世界で生き残るのはどうも難しそうです。そこでライフスタイルを模索すると行き着く1つが「ハワイ」なのではないでしょうか。

ちなみに一世代前にはこのブームがフランスにあったように思います。元TBSアナウンサーの雨宮塔子さんや、女優の中山美穂さん、アナウンサーの中村江里子さんなど、彼女達はパートナーの都合とはいえ、当時はフランス在住をキャラクターの1つにしていました。時代とともに魅力的に見える場所は変わるようですが、いつの時代もウリにするなら“オシャレさ”は必須なのかもしれません。

■ノマド時代は芸能人のあり方も変えた
そして最後は、芸能人のノマド化が、ハワイ移住を助けているようにも思います。昔は芸能活動といえばテレビやラジオなどメデイアに出続ける必要がありましたが、現在はインスタグラムやブログのおかげで、どこでも発信が可能です。これは自分のキャラクターを自己演出できるだけでなく、人気の維持がどこでも行えるということです。

場合によっては、ブログ収入や製品プロデュースなどでテレビに出なくとも収入を得られる時代。一度人気を築き上げればどこまでも展開可能な現代の芸能人には、移住もどってことないのかもしれません。

こうして考えてみると、芸能人もブロガー化しているような印象を受けますね。そもそも一般人と芸能人の距離がグッと近い今の時代、その差はライフスタイルでしか出せないのかもしれません。

そんなこんなでハワイが大人気なわけですが、フランス、ハワイときて次は台湾あたりかなーと個人的には思っています。できれば国内地方住まい芸能人が流行ってくれると、地方も潤っていいのですが、なかなか地方移住にオシャレさとなると、場所が限られてしまうかもしれませんね。

(文・おおしまりえ)

雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。
ブログ:http://oshimarie.com

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