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2016年もあと2週間ちょっと。今年もいろんな芸能ニュースがありました。不倫にアイドルの引退に学歴詐称。大物から人気者、そして文化人まで幅広い人の話題が報じられました。

 

どれも共通点がないように思われますが、実は1つ1つの話題や炎上の仕方をみていくと、今年の話題のトレンドがみえてきます。今回は2016年のスクープを振り返りながら、私たちの中に無意識的に湧き上がる注目ワードを考えます。

 

■不倫の1年だったけど……

 

今年のスクープで1番私たちの目についたのは、とにかく「不倫」に関するニュースでした。年明け早々ベッキーさん(32)と、バンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音さん(28)のスクープに始まり、タレントの小倉優子さん(33)が不倫被害者になったり、三遊亭円楽師匠(66)に中村芝翫さん(51)など大物から、女子アナなどのスクープも続きました。

 

しかし振り返ってみると、不倫報道がなされたあとのダメージにはかなり差があります。その差を決めるのが今年の炎上テーマ「表と裏」です。今年は不倫に限らずスクープ全般において、表の顔と報道にギャップがあるものほど炎上し、長引いた傾向が強かったのではないでしょうか。

 

■SMAP解散も麻薬報道も過熱するには理由あり

 

ベッキーさんたちの不倫のあと、話題をさらったのは「SMAP」の解散報道です。結果として今年いっぱいでの活動を最後にグループは解散することが決定しました。しかしSMAPという国民的人気グループだから注目が集まったのではなく、「ジャニーズ」という一般人には内情がわからない場所での解散劇だったからこそ世間は「誰が1番の原因なのか?」という原因究明にやっきになったとも考えられます。

 

また「裏と表」というキーワードでわかりやすいのは、芸能界の薬物報道です。「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者(58)や成宮寛貴さん(34)などは、薬の報道が出る前は好感度の高かった人物。そのため話題性も高かったのではないでしょうか。

 

こうして裏表の激しさに注目が集まるのには、昨今のネット時代が関係しています。今やネット上で顔を出すのは当たり前ですが、そこで出す顔やキャラクターはリアルとかけ離れた演出をしている人がほとんど。キャラや顔を加工する自分がいるからこそ「真実はなんだ?」という関心が私たちの中により強く生まれ、今年はギャップのある事件がより炎上したのではないでしょうか。

 

■2017年のスクープキーワードとは?

 

今回2016年のスクープのトレンドを読み解いていきましたが、筆者が注目する2017年のスクープキーワードも1つご紹介します。それは、「アイドルのキャリア選択」です。

 

ここ数年「アイドル戦国時代」といわれ、主に女性アイドルと2.5次元の男性アイドルが流行。その数もかなりの人数になっていました。そんななか今年は人気アイドルの芸能界引退のニュースもあり、「Berryz工房」のももちこと嗣永桃子さん(24)や、「モーニング娘。’16」のずっきこと鈴木香音さん(18)などが芸能界からの引退を発表しました。

 

比較的知名度のあるアイドルが芸能界から完全引退する時代。これはひとえに「アイドル戦国時代」の終焉を感じずにはいられません。最近は小池百合子東京都知事(64)の政治塾に入塾するアイドルもいるくらいです。「アイドルのキャリア選択」について引退やマルチタレントへの転職、はたまたセクシー女優への転向など、来年は話題が豊富な1年になる気がします。

 

こうして振り返ると、話題の芸能ニュースにも共通点があるものです。来年はどんなスクープが起きるのか楽しみですが、私たち個人レベルでも「裏表の無い生活」を心がけてみたいもの。と書きながら、今日も写真加工を欠かさないのでした。

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