もともとわずか2館での公開だったインディーズ映画「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)が異例のヒットを記録している。
「37分ワンシーン、ワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描いた同作。映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として制作されたが、予算は約300万円の低予算。昨年11月の6日間限定先行上映で話題を集め、今年6月23日に公開された。
「ネット販売のない都内の劇場には、連日チケットを求める行列ができています。公開館数もどんどん拡大し、7月末には全国100館での公開が決定しました。8月中にはおそらく、週末の観客動員ランキングでトップ10入りしそうな勢い。ミニシアター系では異例のヒット作となりました」(映画業界関係者)
著名人たちが続々と称賛の声を寄せるなか、ブログで熱いコメントを寄せたのは俳優の斎藤工(36)だ。
〈【カメラを止めるな!】ちょっと待ってくれ 面白過ぎる やい 映画関係者達よ 邦画の現状・実状をやいのやいのと嘆く前にこの映画を観るべし 『カメラを止めるな!』の “角度” はそれら全ての答え(打開策)では無いだろうか〉
まるで“挑戦状”ともとれる情熱ほとばしるメッセージを、関係者に突きつけたのだ。
「斎藤さんの映画マニアぶりは有名。ジャズをテーマにした米映画『セッション』(15年)の公開前には、自ら“PR大使”を買って出て集客しました。もともと、ゾンビ映画好きを公言。イベントでは、デートムービー用のゾンビ映画をオススメするマニアぶりです。そんな斎藤さんにとって、この和製ゾンビ映画はまさに“ストライクゾーン”のど真ん中に突き刺さったようです。今後、斎藤を呼んでのイベントが実現するかもしれません」(芸能記者)
実現すれば、さらなるヒットが期待されそうだ。