最近、二世タレント界隈が熱い。後藤久美子さん(44)の娘のエレナさん(21)や本木雅弘さん(52)の長男UTAさん(20)など、過去の二世タレントバッシングなどを考慮してなのか“セレブ売り”が盛んなようです。
そんななかでひときわ話題をかっさらうのが、木村拓哉さん(45)と工藤静香さん(48)の次女のkoki,さん(15)でしょう。“14光”といわれる彼女は「ELLE japon」の表紙で鮮烈なデビューを飾ると、またたくまにInstagramのフォロワーも100万人突破。今度はブルガリの最年少アンバサダーへと就任するなど、完全に二世タレントのトップへと上り詰めたわけです。
しかし、実は彼女の注目と活躍の影で株を挙げた人がいます。それは母親である工藤静香さんです。
もともと表立ってテレビに出たり娘をプッシュすることはなかったにもかかわらず、koki,さんデビュー後はInstagramのいいね数が倍増!批判も当然大きいのですが、ステージママとして“ある種のカリスマ性”を誇っています。
最近ではkoki,さんを関節的にプッシュしたいのか、ブルガリアイテムをアップしたりと“便乗”も欠かしません。一時はSMAP解散の原因とまで叩かれた彼女ですが、親の七光のあり方も変わりつつあるのでしょうか。
■ステージママのトップへ!いったい何が変わったの?
工藤静香は変わったのか?
そう問われたら、多くの人が変わったとは思わないでしょう。娘のデビュー前と比べて自撮りなどが増えたこと以外、工藤静香はいつだって平常運転です。
とはいえやはり彼女を取り巻く環境は変わりつつあるようで、娘のデビュー前のいいね数が約1万台だったのに対して現在は約2万台に。このことからも、自撮り効果だけでなく彼女の“ステージママとしての良妻賢母ぶり”を評価している人は増えているのでしょう。
Koki,さんが今後、どのような立ち位置で活躍できるのかは計り知れません。ただ娘の成功が親のブランドに大きく影響するというパターンは、実は初めてなのではないでしょうか。
過去には関根麻里さん(33)や岡田結実さん(18)など、“あえて共演しないことで回り回って教育方針などの面が評価を集め、親の株を高めた例”はあります。しかし一般的に二世タレントを売り出す際は「いっしょにゲスト出演して親が過剰に押し出す」か「まったく二世らしさを出さないことで売り出すか」の2パターンが多いものです。
しかし工藤さんは子を押すため過剰に演出するでもなく、あくまでSNSでは自分を発信。ときどき子の投稿に映り込むくらいに留めるのは、むしろ戦略的ともいえます。
またその結果として、ある一面(今回であればInstagram)では子供を親よりも成功させています。これは、なかなか凄いこと。工藤静香感を嫌いな人からはそれでもバッシングされてしまうのですが、「子どもの成功をきちんと体現させる手腕は、こういうパターンで親の評価を押し上げることもあるのか」と感心するのでした。
■工藤静香のカリスマ的復活も?
工藤静香についていろんな人に聞くと、「他の芸能人みたく謙虚さがないし、主張がすごい」と答える人がいました。
たしかに「私は私」というタイプの方のようにみえますし、だからこそ絵画を極めたり芸術に関心を示したりするのでしょう。しかし彼女の手腕に、今やメデイアも視聴者もガッツリハマっているのが現状。ともすれば、工藤静香という歌手のカリスマ的復活もあるかもしれません。
もっとも彼女がそうなりたいのかは別ですが、自分をきちんと持つことが大事とされる時代。工藤静香は、自分に忠実に生きる数少ない芸能人なのかもしれません。
(文・イラスト:おおしまりえ)