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その光景はまるで“借金回収”現場のようだった――。

 

11月上旬、都内にある高級マンションの一室から大きな絵画を運び出す人物がいた。部屋に住んでいたのは三田佳子(77)の次男で、9月に覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕された高橋祐也被告(38)。そして運びだしていたのは、三田の夫・高橋康夫氏(77)だ。高橋氏が息子宅から運び出していたのは、立派な額縁に入った縦70センチ×横50センチほどの油絵が2点。大切そうに車に載せると、マンションの駐車場から去っていった。

 

「絵はもともと、三田さんが祐也さんに送ったもの。今回、初公判を前にして三田さんが康夫さんに“奪還”を命じたそうです」(三田の知人)

 

三田といえば、これまでは息子に対する“過保護”ぶりが度々取り沙汰されていた。

 

「祐也さんが最初に逮捕されたのは98年。当時、三田さんが18歳だった息子に月50万円の小遣いを渡していたと報じられました。最近では祐也さんが『母親はもう俺の言いなり。家族カードも持っていて、月に200万円使うことがある』と豪語していたといいます。ときには『もうお金がないの。これを売ってなんとかして……』と言って、絵画を送ったこともあったそうです」(芸能関係者)

 

“アメ”を与えつづけてきた三田。しかし、今回ばかりは違っていた。高橋被告の逮捕時には《親としては、もう力及ばずの心境》とコメント。本誌10月30日号でも保釈金の支払いを拒否していたと報じるなど、一転して“鬼の厳しさ”をみせ始めていた。

 

いったい、どんな心境の変化があったのか。11月14日放送の『めざましテレビ』(フジテレビ系)で、彼女は“過保護卒業”の真意について語っていた。

 

「もう、私が何とかしてあげたいとかできないようになっちゃった。私には60年近くいっしょにやってきた俳優の仕事があって。それを辞めることはできないんです。彼は彼で一生懸命生きなきゃいけない。計算通りにいかないのが人生です。死にたいと思っても死んじゃいけない。生きている限りは頑張らなきゃだめよっていうことですよね」

 

三田から飛び出した“絶縁宣言”。だが、それは見捨てるということではない。“本当の支援”がスタートしたことを意味する。

 

「祐也さんの逮捕はもう4度目。手を差し伸べるのも限界だと感じたのでしょう。これまでは息子の再起を願って援助してきましたが、『逆に自立する機会を奪ってしまっているのでは……』という思いが芽生えてきたようです。そこで彼女はついに、心を鬼にすることを決意しました。それは、三田さんなりの祐也さんへの“エール”なんだと思います。今度こそ本腰を入れて、彼を更生させようという強い意志を感じます」(前出・芸能関係者)

 

その一環として、冒頭の“借金回収”に踏み切ったのだ。

 

「康夫さんは三田さん以上に甘やかしていました。そんな夫に三田さんも不満を抱いていたようです。しかしゆるぎない妻の決意をみているうちに、彼もついに折れたのでしょう。最近では、祐也さんの自宅マンションも引き払うことも視野に入れているようです」(前出・芸能関係者)

 

実際、別の日には都内の不動産業者のもとを訪れる夫の姿があった。店をあとにした康夫氏の表情はどこか晴れやかだった。

 

そこで本誌は“絵画回収”や“不動産処分”について詳しく聞くべく、三田のもとを訪れた。11月中旬、都内の自宅マンションから出てきた三田。本誌記者がこう切り出した。

 

「祐也さんに何か言いたいことはありますか?」

 

だが、彼女は「忙しいのでお答えできません」と繰り返し、立ち去っていった。そこで三田の所属事務所にも問い合わせたが、「プライベートなことなので、事務所としては関知しておりません」と答えるのみだった。

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