北川景子主演の『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)が、1月9日22時からスタートした。2016年に放送された『家売るオンナ』の続編。全話平均視聴率11.6%(ビデオリサーチ調べ)と高視聴率をキープしたドラマだけあって、大いに注目されている。
主演は北川景子(32)で、前作のキャストである仲村トオル(53)、工藤阿須加(27)、イモトアヤコ(32)、千葉雄大(29)、臼田あさ美(34)、梶原善(52)も健在。そこに松田翔太(33)が新たに加わる。脚本は、前クールドラマで話題になった『大恋愛』の大石静だ。
天才的不動産営業ウーマン・三軒家万智(北川景子)と屋代(仲村トオル)が、元の職場であるテーコー不動産に戻ってくることになった。万智は復帰早々、家爆売りモード。夫の定年退職を機に住み替えを考えている花田夫妻だが、専業主婦の妻・えり子(岡江久美子・62)は熟年離婚をひそかに考えていた。しかし万智は夫婦の問題や要求を的確にとらえ、最適な家を売ることに成功する。
いっぽう、炎上系YouTuberのにくまる(加藤諒・28)が家探しにやってきた。希望は“世間から自分を守る家”。しかし足立(千葉雄大)は見つけることができず、万智が担当することになる。紹介した家はびっくりするほどのボロ家。そんなときにフリーの不動産営業マン・留守堂謙治(松田翔太)が登場。はじめて万智は敗北するかと思ったが、にくまるは最終的に当初のボロ家を購入することになった。
『家売るオンナの逆襲』は1話完結のドラマである。強烈なキャラクターの万智を中心に、脇を固めるメンバーもそれぞれ個性がある。スピード感のある展開、ユーモラスでコントのようなやり取りに思わず声を出して笑ってしまう。万智の決めセリフである「私に売れない家はない」や「GO」は、効果的な安定感をもたらしている。
それだけではない。琴線に触れるセリフが満載なのだ。万智は売りたい家を強引に売りつけているわけではない。家を単なる箱ではなく、人生としてとらえている。住む人がどのようなことに悩み、苦しみ、またどのような暮らしをしたいのか。徹底的に調べ想像している。だからそこに心打たれるセリフが生まれる。「なぜ逃げるのですか」「命の瀬戸際で輝くのです」と、にくまるに放った言葉は印象的だった。
そのほか個人的に注目したいのは、万智のファッションだ。前作もそうだったが、オフィスカジュアルは参考になる。毎回異なるピアスをしているところも楽しみの1つだ。
次回は、泉ピン子(71)扮する“超気まぐれな高齢者”が家を探す。ライバルになるであろう留守堂の存在も見もの。今シーズンでトップ争いするドラマになりそうな予感。