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1月9日に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が新年早々話題を呼んでいる。番組最後に「昨年12月26日の放送終了後に行ったイベントで、予想を超える多くの方々が集まり混乱を招きました。ご迷惑をおかけした近隣の皆様、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪文のテロップをナレーションつきで放送。これは12月26日放送回後に企画したイベントでの混乱を謝罪したもの。騒動後初めて番組として公式に謝罪した形だ。

 

このイベントの発端は番組内で10月からスタートした、クロちゃんを含む男女6名が一軒家で共同生活を送る恋愛リアリティショー『MONSTER HOUSE』。嘘を重ねなんとか女性と近づこうとするクロちゃんの姿は、毎回炎上騒ぎを起こしていた。

 

そして、12月26日放送の最終回で意中の女性へついに告白するもフラれてしまったクロちゃん。だが、すかさず別の女性に告白。さらに、その1人目の女性に告白する際に使用した指輪を使いまわしていることが発覚。それらの罰として、遊園地内に設置した檻にクロちゃんを収監する企画の実施が生放送中に発表。その様子は、番組終了直後から夜通しで誰もが観覧できるようにされていた。

 

すると、大勢の人々が遊園地に殺到。近隣では大渋滞や怒号が飛び交うなど混迷を極める結果に。それらを重く見た番組側がイベントの中止を急遽決定し、一連の対応が問題視されていた。

 

たしかに、視聴者の反応を甘く見ていた番組側の準備姿勢は改善すべきものがあるだろう。だが、果たして問題なのは番組側だけだろうか?

 

当日会場ではクロちゃん見たさに押し合いへし合いの大混乱。壁によじ登るなど、暴徒化するものもいた。また観覧者が檻にいるクロちゃんに対し、汚い言葉を浴びせる暴力的な光景もあった。

 

こうしたクロちゃんに対する行動は、今回に限ったことではない。『MONSTER HOUSE』放送後にクロちゃんのツイッターには、《キモい》《調子にのんな!》といった心無い言葉が多数寄せられていた。さらにはクロちゃんの自宅まで行った様子をアップするという、犯罪行為スレスレの行動を起こす者まで登場する始末だった。

 

企画内でクロちゃんがした一連の行動は、たしかに褒められるものではない。だが、視聴者はクロちゃんから直接何かをされたのだろうか。鋼のメンタルを持つクロちゃんは、ツイッターや番組でもよほどのことがない限り怒らない。だが、それは彼らがクロちゃんに何をしてもいいという理由にはならない。

 

今回、明らかになった過激な視聴者たちの暴力性。クロちゃんと彼ら、真のモンスターは果たして――。

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