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3月4日、錦戸亮(34)主演ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)の第9話が放送された。科捜研の法医研究員・真野礼二(錦戸)と新人研究員・沢口ノンナ(新木優子)が、捜査一課の虎丸良平(船越英一郎)と共に事件の“トレース”(痕跡)から真相を追求するドラマ。

 

あるアパートで殺害事件が発生した。現場の痕跡から、被害者・胡桃沢綾乃(美山加恋)の元恋人である富樫康太(和田正人)が被疑者として浮上する。

 

脅していた暴力団員を恐怖のあまり殺害し、7年間服役して仮出所したばかりだった富樫。7年前の事件担当だった虎丸は富樫を信じようとするが、冷静な判断ができないとして捜査から外されてしまう。

 

諦めきれない虎丸は、真野に頭を下げ真相を究明していく。そのいっぽうで真野が25年前の武蔵野一家殺人事件を追っていることに気づいたノンノが……というのが9話のあらすじ。

 

今回視聴者を釘付けにしたのが、錦戸の演技だろう。綾乃を殺したと思い込んでいる暴力団に「これから復讐をする」と電話で告げる富樫。虎丸は必死に説得。そして電話を代わった真野は「復讐したいなら好きにすればいい」と言うが、同時に「そのヤクザが犯人だという証拠はあるのか? 根拠がなければあなたは罪もない人間の命を奪うことになる」と問い質す。

 

「やつらがやったに決まっている! うたうだうるせえな!」と言い返す富樫に、真野は「ふざけるな!! なんの証拠もなく憶測や思い込みで勝手に真実を作り上げるな!」と珍しく感情を露わに。それでも「恵まれて生きてきた奴に俺の苦しみがわかってたまるか」と富樫は反論する。

 

だが真野は怒ることなく、目に涙を溜めて「俺も同じだ。俺も昔大切な人を失った。真相は未だにわからない。知りたくてもどうにもならない。でもあなたにはまだ真相を明らかにして犯人にさばきをくだすチャンスが残っている」と優しく語りかける。

 

これまでクールだった錦戸が繰り出す迫真の演技に、胸を打たれた視聴者が続出。ネット上でも《真野さんの静かに心震わせる演技好きすぎる……》《錦戸くんの畳み掛けるような言い方とタメ口と敬語のミックスが真野礼二で言葉にならない》と絶賛の嵐だった。

 

武蔵野一家殺人事件の生き残りが真野であり、今も調べていることを知った虎丸とノンナ。そして次回から、いよいよ犯人へと迫っていく。果たして真相は――。

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