NHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリンピック噺~」が大苦戦を強いられている。
2月10日放送の第6回の平均視聴率が9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と初めて1桁台に落ちてから、3月3日の放送まで4週連続で9%台。なかなか2ケタに回復できないのだ。
そんな状況のなか、思わぬところからも物言いがついてしまった。
「劇中に受動喫煙場面が頻繁に出てくるとして、公益社団法人・受動喫煙撲滅機構が先月18日付けで『受動喫煙シーンは今後絶対に出さないで』とNHKに申し入れたのです。さらには番組内での謝罪も求めていました」(芸能記者)
同機構は5日、NHKの制作局ドラマ番組部部長名義の回答書を公式サイトで公開。回答によると主人公が絶えずたばこを吸っていたなどとする回想録や証言について、「キャラクターを表現する上で欠かせない要素として描いております」と説明。そのうえで「演出上必要な範囲にとどめております」と配慮していることも主張している。
「番組がもっと高視聴率なら、この件も話題になったはず。しかし多くのメディアはこの件をスルーしています。NHKは頻繁に会見を行い、続々と新キャストを発表しています。しかし、なかなか視聴率アップにはつながりません。もはや、打つ手なしといった状況です」(前出・芸能記者)
まだまだ先が長い大河ドラマ。どうやって視聴率をアップさせるか、制作サイドの腕の見せどころのようだ。