「毎週『いだてん』も見て応援していたのですが……。今回の件には本当に裏切られた気持ちです。大勢の方にご迷惑をかけていますし、少しずつでも後始末をしていくしかないですよね」
肩を落としてそう語る女性。彼女はミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者(51)の母だ。
瀧容疑者が3月12日にコカインを摂取したとして逮捕されてから数日後、容疑者の静岡県内にある実家には、次々にテレビ局から電話がかかってきており、82歳の老父と80歳の老母は律儀に対応を続けていた。
実は両親が息子に裏切られるのは2度目のこと。かつて看護師だった母が続ける。
「息子は高校卒業後に、臨床検査技師を目指して、東京で専門学校に入ったんです。親としては会社に勤めて欲しいと思っていましたが、音楽の道に進んでしまって……。とてもガッカリしましたが、それでも少しずつ仕事が増えて、最近は安心しきっていたんです」
瀧容疑者は最近では正月にも家族で帰省していた。
「この正月にも、こちらに奥さんと孫を連れて帰ってきましたが、まさかそんな怖い薬に手を出しているなんて夢にも思いませんよ。奥さんもしっかりした女性で、息子も子煩悩で……。それが、何でこんなことになってしまったのでしょうか……」
しきりに“何で”を繰り返す母。容疑者が母の問いに答える日はいつになるのだろうか。