改元特番 各局オファー合戦…テレ東はバスツアーの独自路線か

「平成を締めくくる番組ということもあって、各局の“顔”をブッキングするなどかなり気合が入っています。令和初の視聴率王を占う前哨戦としても、重要な意味を持つでしょう」(テレビ局関係者)

 

4月30日に、30年の歴史に幕を閉じる平成。新元号「令和」の訪れを、日本中が待ち望んでいる。そんななか、テレビ各局では平成を振り返る改元特番の準備が進行中。そこで本誌はどこよりも早い、その舞台裏を総力取材! そもそも、こうした改元特番というのは初の試みだという。かつて日本テレビに在籍し、今は関東学院大学経営学部で教授を務める岩崎達也さんはこう語る。

 

「昭和から平成にかけての改元は昭和天皇の崩御という悲しい出来事があったため、世の中全体が自粛ムード。テレビ各局も丸2日間、通常の番組やCMを休止していました。対して今回はお元気な間の退位ということもあって、明るく華やかな雰囲気のなかでの改元。そのため各局も思い切った特番が打てるのです。ネットメディアに押され元気のないテレビ業界にとって、千載一遇のチャンスです」

 

まずスタートトダッシュを狙うのは、改元前々日の29日に『総決算!平成紅白歌合戦』を放映するNHK。櫻井翔(37)と内村光良(54)が司会を担当。名場面のプレイバックや嵐、松田聖子(57)らによる生歌が予定されている。

 

「昨年の紅白でも大好評だった櫻井さんと内村さんの司会続投に加え、過去の秘蔵エピソードなどを放送。NHKには膨大なアーカイブもあるので、こうした変わり目では一番の強さを発揮するはず。高視聴率も期待できるでしょう」

 

そして30日当日には民放各局も本気モード。5年連続で視聴率3冠を達成している王者・日本テレビは、前日のNHKに続き櫻井を起用。さらに有働由美子(50)がタッグを組む盤石の布陣だ。

 

「日テレは『news zero』の1時間拡大版を予定しています。ゲストに市川海老蔵さん(41)やマツコ・デラックスさん(46)の出演要請をしており、前評判は高いです」(前出・テレビ局関係者)

 

いっぽう、安住紳一郎(45)と羽鳥慎一(48)という看板アナウンサーで、日テレを迎え撃つのがテレビ朝日とTBS。TBSはゲストにビートたけし(72)を予定するなど、気合十分だ。

 

「テレビ朝日の羽鳥さんは好感度抜群。『報道ステーション』など、ニュースに定評のある局なので侮れません。またTBSも司会の安住アナは女性人気が高いため、主婦層を取り込めます。日本テレビにとっても脅威となるでしょう」(前出・岩崎さん)

 

この3社の背中を追うのが、視聴率低迷にあえぐフジテレビ。そこで今回は『笑っていいとも!』など同局で時代を見続けたタモリ(73)を司会に迎え、一発逆転を狙っている。

 

「各局が報道メインの番組となるなか、得意とするバラエティ寄りのゲスト陣で勝負に出ます。明石家さんまさん(63)など、フジを彩った大物芸人にも多数オファーしていると聞いています」(前出・テレビ局関係者)

 

嵐をはじめ、タモリやビートたけしら豪華芸能人のオファー合戦でしのぎを削る各局。しかし、そんななか意外な伏兵が潜んでいた。テレビ東京だ。安定した視聴率を誇る『池上彰の報道特番』を改元特別版にして放送予定。平成を象徴するさまざまな現場に、池上彰さん(68)がゲストらとおなじみのバスツアーでおもむく内容になるという。

 

番組分析に定評のあるフリーライターの田幸和歌子さんは、こう太鼓判を押す。

 

「テレビ東京といえば、かつては“低予算でチープな独自路線”でわが道を行っていました。ですが、徐々に時代のスタンダードになってきています。令和以降は、ますますテレビ東京が確固とした地位を築くのではないでしょうか。今回の特番でも様々な人気コンテンツを生かし、他局では思いつかないエッジの効いた番組を見せてくれると期待しています」

 

放送前から盛り上がりを見せる平成最後の特番合戦。しかし、“懸念”もあるという。皇室担当記者の近重幸哉さんはこうくぎを刺す。

 

「改元の際、テレビ各局は皇居前広場や渋谷のスクランブル交差点にカメラやリポーターを派遣すると聞いています。経験のない202年ぶりの退位という形での改元。それだけに、どこにどれくらいの人が集まるか予想がつかない状況です。ハロウィンではスクランブル交差点で騒動もありましたから、お祭り騒ぎをたきつけるような内容の報道は避けてほしいと思います」

 

最高の形で平成を締めくくり、令和の視聴率王に輝くテレビ局は果たして――。

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