真夏のような暑さを記録した5月10日、東京郊外にある廃校で映画『星屑の町』の撮影が行われていた。昭和の薫りが漂う木造校舎の小学校旧分校。早朝からスタッフや出演者たちがあわただしく出入りしている。そこに“のん”こと、能年玲奈(25)の姿があった。
4月30日、同作にヒロインとして出演することが報じられたのん。14年12月公開の『海月姫』以来4年ぶりの抜擢だ。
「久しぶりの映画出演ということに加え、出演者もラサール石井さん(63)や戸田恵子さん(61)や大平サブローさん(63)などベテランばかり。そのため、最初はのんさんも緊張しているようでした。しかし次第に打ち解けていったようで、みんなと積極的にコミュニケーションをとっています。撮影はかなり早朝から始まることもあるのですが、朝から元気いっぱいです。お陰で、現場がすごく明るくなっていますね」(映画関係者)
お昼になると、のんが校舎からひょっこり姿を見せた。久々のロケ弁を渡され、自然と笑みがこぼれる。復帰の喜びが伝わってくるようだった。
午後の撮影は炎天下にもかかわらず、校庭で行われた。のんは照り付ける日差しのなか、30分以上何度もブランコをこぎ続ける。スタッフが心配する様子も見られたが、それでも彼女は笑顔を絶やさず撮影に臨んでいる。
冒頭の撮影が午後2時ごろに終わると、のんはスタッフたちと共に駐車場へと向かった。その道中もバンザイをしたりみんなで笑い合ったりして、最後まで現場を盛り立てていた。
「撮影は5月下旬まで続きます。杉山泰一監督の撮影テンポが速いので現場はあわただしいのですが、のんさんが現場のムードメーカーとなってくれるおかげで順調に進んでいます。歌のシーンも多いですが、のんさんは音楽活動にも力を入れていますからね。きっと力を発揮してくれると思います」(前出・映画関係者)
6月にはミニアルバム『ベビーフェイス』をリリース予定だというのん。そしてさらに、8月には舞台『私の恋人』への出演も決定している。
「渡辺えりさん(64)が主宰する劇団の公演で、小日向文世さん(65)との3人芝居。稽古は7月から行われる予定ですが、すでに『チケットが欲しい』という声が寄せられています。また音楽活動についても『全国の夏フェスに出たい』と宣言するなど、意欲を見せています。アルバム発売記念コンサートも開催するのですが、チケットはすでに完売したそうです」(芸能関係者)
映画出演決定に際し、彼女はこうコメントしていた。
《この、『絶対楽しい映像になる…』という予感がするキャストの皆様に混じって映画に参加できることが幸せでなりません。久々の映画なので、気合いが入っております。楽しみ!》
大好きな祖母のためにも、のんは明るい笑顔で新たな挑戦を続ける――。