激動の平成が終わりを告げてからまもなく1カ月。30年の間、本誌は時代を彩った驚きの現場を多数目撃してきた。そのなかでも特に反響の大きかったスクープを改めてお届けしたい。
『ごくせん』や『ROOKIES』など青春ドラマに欠かせない俳優として人気を博していた小出恵介(35)。しかし爽やかなイメージとは裏腹な“素顔”が報じられ、表舞台から姿を消してしまった。ベールに包まれた隠遁生活を過ごす小出が明かした胸中とは(以下、17年8月15日号掲載記事)
「あれ、もしかして小出くんじゃない!?」
自転車ですれ違った子連れの母親が、思わず驚きの声を上げた。17年7月下旬の午後4時ごろ、自宅マンションから姿を現した小出恵介(当時33)。マスクもせず、素顔さらしたまま歩く彼は、人目をまったく気にしていない様子だったが――。
小出が6月9日発売の『フライデー』に“淫行疑惑”をスクープされてから、間もなく2ヵ月が経つ。記事では、5月下旬に小出が当時17歳の女性と飲酒したうえ、大阪市内のホテルで、夜を共にした経緯が詳細に報じられた。本人も「弁解の余地はございません」と事実関係を認め、所属事務所は彼の無期限活動停止を発表した。
活動停止の発表以降、謹慎生活を続けている小出の姿を本誌はキャッチした。この日、彼は登山帽にバットマン柄のTシャツ。短パンにふくらはぎまでのソックス姿、というラフな格好だった。遠回りして最寄り駅に着くと、人混みの中をキョロキョロと見渡した。その後、また速い足取りで歩き出し、自分に気づく通りすがりの人が増えてきてやっとサングラスをかけて“変装”。自宅を後にして30分以上たったところで、本誌記者は彼に声をかけた。
――お散歩ですか?
「ええ、そうです」
戸惑った表情を浮かべながらも、立ち止まって取材に応じてくれた。
――事件に関して何かおっしゃりたいことは?
「……」
報道直後は小出が一方的に叩かれていたが、高校生と報じられていた相手女性が“シングルマザー”と判明。それ以降、ネット上では彼女のプライバシーが次々とさらされるという事態に発展した。小出と関係を持ったことを、当初は自慢げにSNSで吹聴していたとされ、女性への心ないバッシングもあった。いずれにせよ、これまで明らかになっているのは、女性側の声ばかり。小出の“言い分”もあるはずだが、彼は口を開いてこなかった。
――小出さんも、いろいろお話されたいことがあるのでは。
「ええ、そうですね。なんか、自分もやっぱり発言させてもらえない色んな事情があって……。ただ、世の中の空気がどういうふうになっているのか、僕も知りたいなって思ってるんです。でも、なかなか触れられなくて……」
――NHKの違約金だけで3億円と聞きました。
「金額のことは分かりません。もちろん違約金が発生していることは知っています」
――小出さんと事務所、どちらが払うんですか。
「まだ協議中です」
2ヵ月がたっても、“後始末”はまだ済んでいないようだ。
――復帰はいつごろに?
「正直、分からないです。事務所もどうするかわからないみたいなので」
――とはいえ、解雇されたわけではないですよね?
「事務所の判断次第ですが、事務所を離れることになるかもしれないですし……」
そう語りながら、不安げな表情を見せた小出。彼をよく知る芸能関係者は近況についてこう明かす。
「小出さんは、真面目に謹慎生活を送っているようです。夜遊びはもちろんお預けで、自宅から出るのは散歩くらいのもの。周囲は『まるで別人のようだ』と、その変貌ぶりに驚いていますよ」
小出はいま、自分を見つめ直しながら猛省の日々を送っている――。