画像を見る

昨年9月15日に逝去した樹木希林さん(享年75)。型破りに生きた名女優の存在は、いまも人々の心をとらえ続けている。10月4日からは、最後の日々に密着したドキュメンタリー映画『“樹木希林”を生きる』が公開予定。また10月2日からは東京・西武池袋店で展示会『樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展・ 完全版』も開催される。

 

希林さんの1人娘で文筆家の内田也哉子(43)は、一周忌を前に週刊誌の対談で、母の最期についても語っている。

 

《だいぶ意識が遠のいてしまっていて、とても遠い目をしているんです。(中略)そのとき長男の雅樂が母の手を握ってたんですけれど、(父の内田)裕也がそうやって電話で母に話しかけると、ギュッと手を握り返したというんですよ》(『週刊朝日』9月20日号)

 

現在、希林さんの孫・雅樂(21)はUTAとしてモデル活動をしている。彼がモデルデビューを志したのは《服というのは内面を映す鏡。いろいろな服を着ることで、より自分を客観視することができる》という、希林さんの言葉に感銘を受けたからだという。本誌は逝去の2カ月前にインタビューしたのだが、最愛の孫の未来についても“希林節”を炸裂させてくれた。

 

「孫は昔からやたらと背が高かったから。かもいに頭をぶつけるだけじゃなく、何か利用方法はないものかね、と前から私は言っていたんです。そういう意味では、モデルという仕事も“利用方法”の1つですよね」

 

父の本木雅弘(53)も演技力が高い評価を受けている。記者がUTAの俳優デビューの可能性について聞くと……。

 

「タレントとか俳優に全然向いていないね。だって、まったくしゃべらないもの。こんなにおしゃべりなおばあちゃんやおじいちゃんがいるのにね」

 

本誌を通じて孫に“俳優には向いていない”という忠告を遺した希林さん。しかし、そのメッセージを受けた孫は、祖母との別れに際して自らの人生を真摯に見つめなおしていたようだ。また、ある芸能プロダクション関係者は言う。

 

「UTAさんは現在、モデルとして活動しています。しかし今後はもっと活動の幅を広げていくと聞いています。具体的には、俳優デビューを検討しているそうです。彼は“祖母のように魂で表現できる俳優になりたい”と語っているそうで、まずは映画出演を目指すとか。高身長で、面差しも本木さんに似ていますから、まさに“逸材”ですね」

 

“撮影現場に慣れるため”という目的もあったのだろうか。今年4月に放映された『サントリー天然水 GREEN TEA』のCMで、UTAは父との初共演を果たしている。CMの製作に携わったスタッフが、現場での彼の様子を語る。

 

「最初は言葉数も少なかったのですが、私も樹木希林さんのファンでしたので、好きな作品などのことについて話しかけていたら、懐かしそうにお祖母さんのことを話してくれました。UTAさんも映画が好きで、日本に帰国したときや、飛行機の機内上映などで、希林さんや本木さんが出演している作品を見るようにしていたそうです。希林さんの演技に感動し、そのことを話したそうですが、『言葉が足りずに、うまく伝えられなくて、祖母に軽く怒られました』と笑っていました」

 

また撮影現場では監督から演技経験などについて聞かれたとき、こんなことを静かに、だが、しっかりと語っていたという。

 

「モデルとして表現力を高めるために、これまでも演技のレッスンは受けていました。将来は、俳優としても活動出来たら嬉しいです」

 

一周忌の数日前、東京都内にある内田家には、数人の花束を持った来客があった。

 

「命日も近いので、(希林さんの)ご友人たちが、お花を持ってきてくださっているのです。9月15日は家族のスケジュールもあわないので、一周忌法要は予定していません。ただ後日、家族や親戚が集まって(法要)を行う予定です」(内田家の関係者)

 

UTAもその日に合わせて、日本に帰国するようだ。きっと墓前では“バーバの遺志を継ぐ俳優を目指します”と、決意を語りかけることだろう。

【関連画像】

関連カテゴリー: