10月4日、都内のホテルでNHK大河ドラマ『いだてん』の打ち上げが行われた。
宮藤官九郎(49)が脚本を手掛け、中村勘九郎(37)と阿部サダヲ(49)のW主演。中村の妻役は綾瀬はるか(34)で母役は大竹しのぶ(62)。それ以外にもビートたけし(72)や役所広司(63)、薬師丸ひろ子(55)、小泉今日子(53)、竹野内豊(48)、星野源(38)、生田斗真(35)、松坂桃李(30)などなど書き切れないほどの超豪華メンバーが脇を固めていた。
にもかかわらず視聴率は終始、低迷。8月25日にはついに5.0%となり、大河史上最低記録を更新することとなった。それだけに打ち上げも超質素になるかと思いきや……なんと600人が参加する超巨大パーティとなっていたのだ。
これだけ大人数となれば、スケジュール調整も困難を極めるはず。だが、ほとんどのキャストが出席していたという。
会はNHKの上田良一会長(70)のスピーチに始まり、その後は制作統括が挨拶。そして脚本家の宮藤官九郎と続く。その後は歓談タイムとなったが、すぐに第1部主演の中村勘九郎が挨拶を始めた。
「勘九郎さんは『やっぱり1年間は長かったです。個性的な演出陣も多くて、たいへん苦労しました』と語っていました。というのも彼は宮藤さんの作品に出るのが初めてで、当初はかなり不安だったそうです。撮影が始まってからも、阿部さんに相談していました。ほかにも主演として現場を切り盛りしようと考えて、スタッフや出演者に必ず挨拶することを心がけていました。でも人数が多すぎて『挨拶するだけで疲れます』と漏らしていたこともありました」(芸能関係者)
それだけ頑張っていても、視聴率はいっこうに振るわない。“史上最低視聴率の大河”といわれるなど、プレッシャーも大きかったようだ。そんな彼を支えていたのが、妻の存在だった。
「勘九郎さんは続けて『やっぱり、家族の支えがいちばんでした』と一言。そして『実は、今日は妻の誕生日なんです!』と明かしたんです。前田愛さん(36)は梨園妻として、慣れない大河の現場で奮闘する夫のことを献身的に支えてくれたといいます。勘九郎さんはそのことに感謝していました。最初はガヤガヤしていた会場の人たちも、次第に彼の言葉に耳を傾けるように。そして彼が『愛ちゃん、おめでとう! そして、ありがとう!』と涙ながらに叫んで挨拶を締めくくると、会場からはこの日いちばんの拍手が湧き起こっていました」(前出・芸能関係者)
その後も挨拶は続いたが、出演者が多いこともあって持ち時間は1人1分ほど。あっという間に1次会はお開きとなった。だが、多くの出演者はそのまま近くのイタリアンレストランで行われた2次会に参加。最後まで、“いだてんの絆”の固さを見せていた。
「今回の作品は宮藤さんの持ち込み企画だったそうで、かなりの重圧を感じていたといいます。実際、彼は今年だけで2回も胃カメラの検査を受けていたそうです。数字だけを見ると惨憺たる結果だったでしょう。でも彼の作品は後になって評価されることも多い。再放送やDVD販売など、まだ期待できるはず。スタッフも一丸となって、巻き返しを図ろうとしています」(ドラマスタッフ)
いだてんの奮闘は終わらない!