来年末でグループ活動を休止する嵐。それを惜しむかのように、年内の嵐のイベントはすでに目白押しだ。なかでも、櫻井翔の活動休止後の“転身”に大きな関心を寄せるのが、日本テレビだという。櫻井は現在、『news zero』の月曜日にレギュラー出演している。
「日テレは嵐の活動休止後はまず櫻井さんの『news zero』出演曜日数を増やして、有働由美子アナとともに番組の“二枚看板”にしたい考えです」(報道局関係者)
現在メインを務める有働もまた、櫻井が複数の曜日に出演することに賛同しているという。
「スタッフが有働さんにその案を伝えたところ『櫻井さんのキャスターの素質は本物。番組が明るくなるし、反対する理由はまったくありません』と満面の笑みで応じたそうです」(前出・報道局関係者)
櫻井の『news zero』キャスター歴はこの10月で14年目に入る。番組関係者は言う。
「多忙を極めるなか、毎回、きちんと勉強してから現場に来ているのでスタッフからの信頼は絶大です。アスリートから政治家、被災者まで取材したことを“取材ノート”に細かくまとめ、自分が感じたことなども書き込んで必ずオンエアでコメントを残していますね。生放送が終わると、全体の反省会が始まる前にプロデューサーらと自分の“コーナー反省会”を行い、オンエアVTRを見ながら自分へダメ出しします。そして客観的な意見を求め、そのひと言をノートに書き込み、次の放送へ生かすようにしているのです」
櫻井にはすでに“キャスターの矜持”が備わっているという。
「番組宛てに受験生から“櫻井さんのコーナーを勉強の参考にしています”という手紙をもらったときには『本当に感無量です。とにかく自分なりに誰が聞いてもわかりやすく、気になるニュースを取り上げていきたい』と感慨深く話し、『嵐とは違う責任感があります』と、さらなる成長を口にしていました」(別の番組関係者)
新聞全紙にスポーツ紙やネットニュースまで毎日目を通し、情報を取り込んでいる櫻井。彼には“キャスターの師”が2人いるという。
「1人はもちろん有働さん。彼女のアグレッシブな言動は櫻井さんにとって、大きな刺激に。有働さんと挑んだ今夏の参院選の特番は、民放で1位になりました。有働さんは『瞬発力がすごい!』と絶賛していました」(番組関係者)
そしてもう1人は、池上彰(69)だ。櫻井は不定期特番『教科書で学べない』シリーズ(日本テレビ系)で、3度共演を果たしている。前出の番組関係者が続ける。
「この番組のテーマは、戦争や災害など硬派なテーマがメインです。櫻井さんは硬い話題をやさしくかみ砕くやり方を、収録が終わってからも熱心に教わっていました。そのかいもあり、昨年の3度目の共演の際には池上さんは『驚きの感情を視聴者にわかってもらう技術が飛躍的に向上している』と絶賛していました」
池上は、近年の報道番組の視聴率を向上させた立役者だ。
「日テレは、池上さんとの共演こそ櫻井さんのキャスターとしての成長につながると考え、将来的に櫻井さんを“ポスト池上”として真剣に育成しようと考えているのです」(前出・番組関係者)
櫻井はラグビー経験があり、今回のラグビーW杯では日テレのスペシャルサポーターを務めた。
「櫻井さんはフットワークが軽く、交友範囲が広いこともキャスター向き。何かと話題の小泉進次郎環境相(38)とは番組で対談した縁で、その後も交流があるそうです。お互い政官界で活躍した父を持ち、ライバル意識を持って意見交換しているそうです」(政治部記者)
日テレは、将来的に櫻井を冠番組のメインキャスターにすえる計画があるという。
「ゆくゆくは夕方の帯の報道番組のメイン起用を考えています。現在放送中の『news every.』は、局アナ主体で華がない。かつてはNEWSの小山慶一郎さん(35)が出演していたこともあり、有名人の起用には積極的。主婦層がターゲットで、ニュースをわかりやすく伝える櫻井さんは、適任のキャスターです」(日本テレビ関係者)
活動休止後は“ポスト池上”として櫻井が“夕方の顔”になる日は、そう遠くないかも!