ザ・リッツ・カールトン東京の付近に参集していた報道陣の前を高級輸入車が通り過ぎていった。その数分後、再び報道陣の付近に現れた車の窓から顔をのぞかせたのは明石家さんま(64)だった。
「(ホテルの)駐車場ってどこや? 正面玄関ってどこやねん?」
サービスなのか、わざわざ顔を見せるために戻ってきたのだ。
だが当夜のサービスはそこまでだった。11月21日、さんまが雨上がり決死隊・宮迫博之(49)を激励するために「みんなで一緒にオフホワイトからブラックに。そして白紙に戻った男を囲む会」を開催。タレントやテレビ局関係者など100人ほどが出席したというが、報道陣はタレントたちの姿をほとんどキャッチすることができなかった。
「エレベーター前にホテルスタッフが数人待機するなど厳戒態勢が敷かれました。タレントたちを極秘に出入りさせるために、従業員らが使用する通路などを利用したようです。吉本興業は宮迫を契約解除しています。そんな彼を励ます会に誰が出席するのかなど、吉本興業は注視していましたからね。会はワンフロアを借り切るなど、大がかりなものでしたが、吉本所属のタレントは10人ほどと、予想されていたより少なかったのは、さんまが後輩たちに気を使って、タレントの招待者を絞ったからなのでしょう」(現場で取材していたスポーツ紙記者)
高級ホテルということもあり、開催費用は300万円ほどにもなったというが会費は無料。なんと、さんまが全額自腹を切ったのだという。なぜさんまは、そこまでして宮迫をサポートしているのか? 彼を知るテレビ局関係者は言う。
「騒動の当初からさんまさんは『僕ら、会社にもお世話になってるけど、芸人サイドの味方やから』と、明言していました。吉本興業も“芸人ファースト”を標榜していますが、さんまさんからすれば『本当にそれができているのか』という疑問もあり、その分、宮迫に肩入れしているのだと思います」
スポーツニッポンは11月22日に、宮迫がレギュラーを務めていた『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の年末特番に、さんまが電撃出演すると報じている。
「さんまさんは長年、テレビ朝日系の番組への出演を拒否していて、’09年に『アメトーーク!』にゲスト出演したときも、“14年ぶり”と話題になったのです。年末の『アメトーーク!』への出演を決めたのは、将来的な宮迫の復帰の芽を残してあげたい、という思いもあるからなのでしょう」(前出・テレビ局関係者)
宮迫は激励会で“新郎”ならぬ“心労”と呼ばれていたというが、不肖の後輩を持ったさんまの“心労”もまだまだ続きそうだ。