12月29日に『第70回NHK紅白歌合戦』のリハーサル2日目が行われた。この日のトリを飾るのは今年初出場となる4人組ロックバンド・King Gnu(キングヌー)だ。
ステージに登場すると、各パートのサウンドチェックがスタート。入念に楽器やマイクをチェックするも、機材トラブルの影響からか思うように進まない様子。それでも一切妥協することなく、メンバー4人は注意深く確認を進めていく。
サウンドチェックが終わったのは開始から約30分後。ようやくリハーサルが開始し、『白日』を1テイク演奏したところで、ボーカル&キーボードの井口理(26)やギター&ボーカルの常田大希(27)らが音量バランスなどを細かく指示する。そして2テイク目を演奏するも、まだサウンドには納得の言っていない様子。
最終的に、ベースの新井和輝(27)が「テイク3のはじめのサビまで演奏したいのですが、いかがでしょうか?」と自らスタッフへ丁重に提案。3テイク目を演奏したところでリハーサルは終了した。予定を超える50分ものリハーサルとなったが、初出場であることを感じさせない貫禄ぶりを見せつけていた。
緊迫感のあるなか進められたリハーサルだったが、実はこんな場面も。ドラムの勢喜遊(27)によるサウンドチェック中、バスドラムのビートに合わせベースの新井がセッションを始める。ベースラインに合わせて井口も歌で参加するが、セッションしていた曲はなんと昨年の紅白に出場したロックバンド・Suchmosの『YMM』。披露されたのはワンフレーズだったが、こうした遊び心も見せていた。
本番もクールなパフォーマンスで視聴者を魅了してくれることだろう――。