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「昔のギラギラしたような感じを取り戻したい。この大きな会社にいたら、そんな気持ちにはなれないのか、と。事務所を出た後は自分の力が試されます。後悔するとわかっていても、そこに飛び込む勇気を持つこと、そしてしっかり後悔することも大事だと思えるようになりました」

 

中居正広(47)が3月末をもってジャニーズ事務所から退所することを発表した。

 

「退所を申し出たのは、昨年の5~6月ごろでしたが、ジャニーさんの容体も悪くなって。その後も、退所する人間がいたりで、話し合いの機会を逃していました。(SMAPの)4人には昨日メールしました。SMAPの再結成もゼロではなく、1から99%の可能性のなかにあります」

 

2月21日、テレビ朝日のスタジオに現れた中居は、殺到した報道陣を前に深々と頭を下げていた。

 

「中居さんはもともと、SMAPが解散した9カ月後の17年9月に稲垣さん、草なぎさん、香取さんの3人がジャニーズ事務所を退所したときから“いずれは自分も”と考えていました。“SMAPとしての活動ができないなら、いる意味がない”という気持ちがあったからです。いっぽうでは“5人でまた仕事をしたい”とも考えていて、ジャニーズに残ったのも、いざ機会が訪れたときには、自分が橋渡し役になるためだと思っていました」(音楽関係者)

 

もともと5人のなかでも中居はSMAP愛が特に強かった。さかのぼること23年前、97年に『TK MUSIC CLAMP』(フジテレビ系)で、草なぎとともにSMAPの未来を熱く語り合っていた。

 

中居 よく言ってるでしょ。50になっても60になってもSMAPだったらいいなって。

草なぎ うん、難しいね。

中居 面白いぜ。50、60でもSMAPあったら。どうなるかわからないよ。でも、そうだったらいいな。うちの事務所に限らず、ほかのアーティストにしても、グループを見ると『俺、やっぱりSMAPでよかったな』って思うんだよね。

 

それから16年後、中居はインタビューで「人生の価値基準」について、こう宣言していた。

 

「『手ごたえ』『やりがい』『生きがい』の3つの軸があります。全部が揃うことってなかなかないのですが、(略)この3つが揃うというのはやっぱり、SMAPくらいしかないかもしれないですね」(『SPA!』13年9月17・24日号)

 

SMAPが人生の柱だった中居。解散以降も、中居は「新しい地図」の稲垣吾郎(46)、草なぎ剛(45)、香取慎吾(43)の名前をテレビやラジオで口にしていた。

 

「ジャニーズ事務所内では皆、“新しい地図”の話題を避けていましたが、中居さんは折にふれ3人の名前を出していました。それはまた一緒に仕事をしたいという意志表示であり、何からの契機になれば……という希望でもありました。自分のことを“古い地図”と揶揄し、周囲をざわつかせることもありました」(テレビ局関係者)

 

昨年3月、中居は7年半続いた冠番組『ナカイの窓』(日本テレビ系)の最終回で、自分の正直な思いを口にしている。

 

《この7年半、いろんなことがありました。あんまり具体的に自分の口では言えないこともありました。人間って、人って、思うどおりに生きていくことができないことも改めて感じました。再会を切に思うこともあります(中略)。この(番組の)メンバーだけでなく、僕は切に思う。再会っていうね。僕にとってはあるんです。見てると思うんですよね》

 

最近の中居の退所への決意は非常に固いものだった、と前出のテレビ局関係者は言う。

 

「それはこの2年間、彼が新たなCMに出演していないことでも明らかです。CMは年間契約が多く、期間中で退所ともなれば、影響も波紋も大きい。もちろんスポンサーにも迷惑がかかります。身動きが取れなくなってしまうことを恐れ、新CM出演を拒み続けてきたのです」

 

「女性自身」2020年3月10日号 掲載

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