「2月末、ついにクランクアップしました。最後はNHK大阪のスタジオで戸田さん一人の撮影でしたが、一部の共演者が労いに駆けつけ戸田さんも感激していました。ただ、ドラマの打ち上げが中止になったことに、戸田さんは『この時期だから仕方ないよね……』と寂しそうでしたね」(ドラマ関係者)
主演を務める連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)の撮影をすべて終えた戸田恵梨香(31)。
「当初は3月2日に、大阪の有名ホテルで大々的な打ち上げが行われる予定でした。しかし、新型コロナウイルスの影響で2月下旬に急遽、中止が決定したんです。昨年4月から始まった撮影に関わった出演者やスタッフ、制作関係者を合わせると数百人もの出席が見込まれるだけに、局側としてはやむをえない判断だったようです」(番組関係者)
NHKは撮影現場でのコロナ対策に常に気をつかっていたという。
「スタジオには病院用の消毒薬を置いていました。多くの出演者が、局に常設されているサーバーの温かい緑茶でうがいをしていました」(ドラマスタッフ)
こうした「打ち上げ中止」の決断はNHKに限ったことではなかった。制作関係者は言う。
「民放各局も3月終了ドラマの打ち上げを軒並み中止にしています。テレ朝なら『相棒』や、主演の東出昌大さんの不倫報道で注目を集めた『ケイジとケンジ』など。フジテレビもTBSも日本テレビも同様の決断をしています」
撮影期間が約1年に及ぶ朝ドラだけに収録現場への思い入れが強い出演者は戸田だけではなかった。昔かたぎの父親・常治を演じた北村一輝(50)は番組HPで、現場を離れる喪失感をこう語っている。
《僕は役を引きずったりすることはふだんあまりないのですが、(中略)自然と常治の考え方になってしまっていました》
《誰よりも早く、誰よりも深い常治ロスです。(中略)僕はこの先、最終回までずっとロスですよ》
実はそんな“常治ロス”の北村が音頭を取って、打ち上げの“代案”を率先して提示したという。
「打ち上げ中止が決定した日に、北村さんがキャスト同士で作ったグループLINEで『近いうちに“家族”で集まろうよ!』と熱く呼びかけていたそうです。戸田さんはじめ、妻役の富田靖子さん(51)、次女役の桜庭ななみさん(27)、三女役の福田麻由子さん(25)など川原家はもちろん、夫役だった松下洸平さん(32)、大島優子さん(31)や佐藤隆太さん(40)などに幅広く声をかけているそうです」(前出・ドラマ関係者)
この“家族会”が実現したら、ドラマ以上に盛り上がるかも!?
「女性自身」2020年3月17日号 掲載