志村けんさんの役者魂 高倉健さん笑顔にした撮影裏のアドリブ

新型コロナウイルスに感染して肺炎を発症していた志村けんさんが3月29日夜、入院先の都内の病院で死去した。70歳だった。

 

志村さんは今月17日にけん怠感があったため、自宅療養。19日には呼吸困難となり、翌20日には医師の判断で都内の病院に搬送。重度の肺炎と診断され、入院していた。

 

25日に所属事務所が新型コロナウイルスへの感染を発表。それに伴い、12月公開予定の映画初主演作「キネマの神様」の降板を発表していた。

 

「志村さんは1999年公開の高倉健さん(享年83)主演映画『鉄道員』で、初めて映画に出演しました。もともと自宅に数千本のビデオを所有するほどの映画ファンだったそうですが、当初は『最初で最後』と決めて撮影に臨んだといいます。しかしクランクアップすると、『いつかまた出てみたい』と声を弾ませていたそうです」(映画ライター)

 

志村さんが「鉄道員」で演じたのは回想シーンに登場する、九州から北海道に働きに来た炭鉱労働者役。リストラで自暴自棄になり酒を飲んで荒れていたところ、その町の駅長である高倉さんと出会う場面を演じた。

 

「自宅の留守電に、健さんから直々に出演依頼のメッセージがきたそうです。志村さんは後々まで、その留守録を家宝にしてあったといいます。撮影前日にも高倉さんから電話をもらったそうで、志村さんは奮起。机に頭を打ち付けるシーンを何度も繰り返し、健さんを心配させるほどだったそうです。いっぽうテスト撮影で額をぶつけた後には、『痛えよ~』と変なおじさん風な声で一言。このアドリブには、思わず健さんも笑ってしまったといいます。さすが、一流のコメディアンだなと思いました」(映画関係者)

 

映画への思いを残したまま亡くなった志村さん。天国で高倉さんと再共演を果たすことになりそうだ。

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