新型コロナウイスルの感染拡大が深刻化するなか、不安視されているテレビ界にも感染予防対策が広がっている。4月6日に放送された『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)では、司会の南原清隆(55)のみ、スタジオ出演した。他の出演者は別の場所や自宅からリモートで参加し、視聴者から注目を集めた。
まず滝菜月アナウンサー(26)は、局内の会議室から中継で参加。月曜レギュラーで出演するお笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二(43)は、同局ロビーから出演した。また藤田ニコル(22)は、自宅からリモート出演するといった工夫が凝らされた。
同じくレギュラーのお笑いトリオ・森三中は、黒沢かずこ(41)が新型コロナウイルスに感染したことが4日に公表されたばかり。メンバーの大島美幸(40)と村上知子(40)は、黒沢の濃厚接触者として8日まで自宅待機となっている。
番組の思い切った対応を讃える声が上がっている。
《ヒルナンデスのコロナ非感染対策、先駆けてて素晴らしいよ、他の番組もこうなればいいのにね》
《ヒルナンデスは英断だと思います。テレビの中の人だって同じ人間。体張ってテレビ出てる。だからこそ、今回のやり方は素晴らしいです》
また番組では、自宅療養している黒沢からのメッセージも紹介された。黒沢は「お騒がせしてすみません」と謝罪し、「味覚と嗅覚が感じにくく、風邪を引いた後という診断を受けていた。自分で疑いをかけたので、自宅待機をしていました」と説明。そして、「ヒルナンデスは味覚と嗅覚が大事ですので、しっかり治して、また食レポできるように頑張ります」と快復を目指しているという。
他局でもこの“リモート出演”は浸透しつつある。同日放送の『ごごナマ』(NHK総合)では、ゲストの美輪明宏(84)は別の場所から中継で生出演。『バイキング』(フジテレビ系)でも、レギュラー出演者のアンミカ(48)が自宅からリモート出演した。
そんななか日本テレビは感染予防対策として、安全確保が難しい一部の番組制作を6日から2週間休止すると発表。各メディアによると、対象となるのは「バラエティ番組のスタジオ収録」「報道・スポーツ・情報番組以外(情報・制作局バラエティ部門)の番組ロケ」「ドラマのスタジオ収録・ロケ」とのこと。
情勢が日毎に緊迫するなか、各局の対応にも注目が集まっている。