新型コロナウイルスによる肺炎で、突如この世を去った志村けんさん(享年70)。親交のあった多くの芸能人らが悲しみに暮れるなか、悲痛な心境を覗かせたのが嵐・相葉雅紀(37)だ。
’04年の番組開始以来、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)で16年にわたって志村さんと共演してきた相葉。4日に放送された志村さんを追悼する特別編の冒頭で、相葉は涙をにじませながらこう語った。
《志村さんの優しい笑顔が、頭から離れません。僕たちは、志村さんに教えていただいたことがたくさんあります。そのひとつ、いつもみんなを笑顔に。志村さんが安心してお休みしていただけるように、今日はみんなを笑顔にできるように頑張りたいと思います》
相葉にさまざまな助言を与えるなど、公私ともに親交の深めていた志村さん。そんな芸能界の“父”ともいえる志村さんを突然失った相葉だが、彼は次のステップに向けて歩き始めていた。
「志村さんの番組作りの原点は“見ている人がどれだけ笑えて楽しめるか”。収録冒頭では涙を流していた相葉さんですが、『志村さんは楽しいことが大好きでした。暗い番組にしちゃだめですね』と、終盤には笑顔に戻りました。また今後も番組名はそのままに継続することが決まっていますが、制作サイドに『志村さんの名前は残してほしい!』と強く訴えたのも相葉さん本人でした。これは相葉さんの“志村さんが残してくれた番組は僕が守る!”という志村さんへの誓いなのでしょう」(テレビの制作関係者)
相葉は、志村さんが収録前にやっていた“伝統”も受け継いでいくようだ。
「収録直前の控室で、志村さんを囲んで出演者全員が集まって、お茶をしながら世間話をするのが恒例でした。これは“和気あいあいとした収録の空気を作りたい”という目的で志村さんが発案したものです。今後は、志村さんの写真を囲んで、相葉さんが中心となって続けることになると聞いています」(日本テレビ関係者)
4日の特別編の最後を、相葉はこう締めくくっていた。
《僕は前を向きます。みんなを笑顔にできるようにこれからも頑張っていきます》
“愛息”相葉の活躍を、志村さんは天国から笑顔で見守り続ける――。
「女性自身」2020年4月28日号 掲載