「私ら夫婦と息子、あと息子の会社の人と行きました。息子らは毎年行くみたいで、『いっしょにどうか』と誘ってくれたんです。そこでも、特に変わった様子はありませんでした。このときは、あまり息子とはゆっくり話せなかったのですが……。いや、でもプレッシャーがあったのかもしれません。今年はデビュー30周年なので、息子は『今年は頑張らなあかん』と意気込んでいました。それに『あれもせなあかん、これもせなあかん。これもやらんと!』とも言っていて、忙しそうでしたから」
実際、槇原容疑者はデビュー30周年の特設サイトを開設。コンサートツアー開催も決定したほか、昨年10月には、初のカバー曲のベストアルバムもリリースしていた。だが、すべては逮捕によって崩れ去ってしまった。博之さんは親としての複雑な思いを明かす。
「あの子のやったことは、許されないことだと思います。でも、それでも一人息子やからね……。あとのことは、やっぱり親がしてあげないと。あの子には、身内は私たちしかおらんのです。だから、今から妻と東京に行ってきます」
そう頭を下げると、車に乗って走り去っていった――。
博之さんは、2月20日に80歳の誕生日を迎える。傘寿のお祝いに加えて、息子のデビュー30周年。喜ばしいことが続くはずだった。
そんな父を一転して絶望の淵にたたき落とした2度目の逮捕。両親との対面を果たすとき、槇原容疑者はいったいどんな言葉をかけることができるのだろうか。