現在放送中の大ヒットドラマ『半沢直樹』(TBS系)に出演中のアンジャッシュ児嶋一哉(48)。主演の堺雅人(46)など多くの大御所俳優が出演するなか、芸人枠として東京03の角田晃広(46)と共に起用。その好演が話題を呼んでいる。
実は今、児嶋は“もっともキャスティングしたい演技派芸人”と言われているという。その理由について、製作関係者が語る。
「正直言って演技に関してはNGを連発していますし、アドリブにも弱い。ただ台本通り忠実に演じてくれるので、監督や脚本家からも『使いやすい』と評価されています。それよりも大きいのは、彼の人柄。若いADさんたちにも自分から話してくれるし、不倫が報じられた相方の渡部建さん(48)イジリにも嫌な顔せず応えてくれる。そんな気さくさが、現場の雰囲気を格段に良くしてくれるのです。
13年に『救命病棟24時』で共演した松嶋菜々子さん(46)もそうでした。児嶋さんに間違えたセリフを教えたりして、イジっていたそうです。現場も和気あいあいとしたムードになり、スタッフからも『あの松嶋さんを巻き込んでしまう児嶋さんって凄い……』と驚きの声が上がっていました」(製作関係者)
つまり台本通り忠実に演じる真面目さに加えて、共演者のテンションも上げてくれるとして重宝されているのだ。
たしかに14年に放送された同じく池井戸潤原作の『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)にも出演していた児嶋。さらに15年の『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)、18年の『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)や『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』などかなりの話題ドラマにも出演している。
そして今回の『半沢直樹』の現場でも、実力をいかんなく発揮しているという。
「撮影の合間に香川照之(54)さんや市川猿之助(44)さんから『大島さん?』と定番の名前いじりをされても、すぐにノリ突っ込みを返してくれるそうです。堺さんもお笑いが大好きな方なので、手を叩いて笑っていると聞きました。
当の児嶋さん自身は、常にガチガチに緊張しているみたいです。でも本人は意識していないかもしれませんが、緊張感漂う『半沢直樹』の現場でスタッフや演者さんにとっての“癒し”になっていますね」(別の制作関係者)
『半沢直樹』大ヒットの陰には、隠れた“スーパーサブ”の存在があったようだーー。