9月27日、ドラマ「半沢直樹」(TBS系)が最終回を迎えた。各メディアによると同放送回の平均視聴率は32.7%とのこと(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)。まさに“大団円”となった。
輝かしい記録を手にした「半沢直樹」だが、折しもコロナ禍での撮影となった。そのため、不断の努力を強いられていたようだ。
「撮影は、感染防止策を徹底しながら進められていました。『半沢直樹』といえば至近距離で濃厚な演技合戦を繰り広げるのが魅力。ですから現場は細心の注意を払っていました。スタジオの壁には10項目の“消毒衛生チェックシート”があり、“体調チェックシート”というのも貼られていました。半沢現場の徹底ぶりは、局が設けている基準よりもはるかに厳しいものだったそうです」(芸能プロ関係者)
しかし、新型コロナの影響で撮影に遅れが。9月6日には本来予定されていた第8話は放送されず、主要キャストらが出演する1時間番組が生放送された。
「撮影はギリギリのスケジュールのなかで進んでいましたが8月中旬、社外の制作スタッフ1人の感染が確認され、撮影は3日間休止になりました。また感染拡大防止のため、現場に入れる制作や芸能事務所のスタッフが限られていました。その分、出演者のお世話などを担当する専任スタッフを1~2人と決めて撮影することに。そうして人手不足になり収録のケアが追いつかず、スケジュールどおりにいかなくなってしまいました」(制作関係者)
さらに新型コロナの影響は、主演である堺雅人(46)にも及んでいたという。
「堺さんは撮影が長引かないよう、長ゼリフでも毎度ノーミスでした。ですが早朝から深夜までハードな撮影の毎日で、セリフ覚えは朝方近くまでかかっていたといいます。さらに早朝からまた撮影となり、睡眠時間2時間ほどで撮影に向かうこともあったそうです。座長である堺さんのそんな姿から共演者やスタッフなど、現場の団結力はいっそう強まっていました」(別の制作関係者)
多くの苦難を乗り越えての“32.7%”。その喜びもひとしおだろうーー。